ド派手に転けて男泣き
ド派手に転げました。
それはそれは見事な転げっぷりでした。
周りに人がいろうものなら、心配され、駆け寄られるほどド派手に。
そして35歳!男!妻子持ち!
泣きました!しかし!特記すべきはその泣き方!
声を上げて泣くのではなく、激しい吐き気に見舞われ、何度も何度も嗚咽しがながら涙がポロポロと流れ落ちました。
そこで自分は気付きました。息子が産まれたときは、溢れるものを堪えきれず、ポロポロ泣けました。
しかし今はどうでしょう、ポロポロ泣くのではなく、けっして泣いている訳ではないとカモフラージュするかのように激しい嗚咽と共に流れる涙です。
ははぁ、自分は悔しいときには泣くものじゃない!っと言うプライドがあるから、こんなふうにカモフラージュしているんだなと気付きました。
しかし、今は転けていますが、この道の先に辿り着いたときには間違いなく歓喜のあまり声を上げて泣くことでしょう。
転げてもまた立ち上がって歩き続ければ、遅かれ早かれ目的地には辿り着きます。
なので、私はコリもせず立ち上がって歩き始めることにします。
絶対に絶対にゴールへと辿り着いてやります。