齊藤なぎさを手放して、=LOVEは強くなる。
これは、私からアイドル・齊藤なぎさへの最初で最後のファンレターです。
なーたん、卒業おめでとう。
卒業コンサートから1週間が経とうとしています。どんな風に過ごしていますか。相変わらず、メンバーとやりとりしていますか。グループラインの「元気になるフォルダ」は更新されてますか。私は、元気に過ごしています。それと、おめでとうが素直に言える自分がうれしいです。
私は、あなたと同い年のしがないアイドルオタクです。ちなみに誕生日も近いです。幼い頃はAKB48が大好きで、ステージでキラキラ輝くアイドルに、たくさん励まされてきました。
あなたと同い年であることが、すごく誇らしかった。Want you! Want you!の頃から応援してるけど、ここ2年くらいは、イコラブの名前を出すと齊藤なぎさちゃんは知ってるよ!と言ってもらえることが増えました。自分の応援しているグループが大きくなっているのを肌で感じられて、とてもうれしかった。
あなたを尊敬しています。年少組だけど、エースとして、時にはセンターとしてグループの先頭に立って活躍する姿、ストイックに努力する姿は、かっこよかった。かっこいい以外の言葉が見当たらないのが悔しい。「かわいいだけじゃない」
きっと、なーたんのためにある言葉だ。
9/25の卒業発表に、すごく驚いた。混乱もした。10人のイコラブを応援できる自信がなかった。齊藤なぎさがいない=LOVEなんて到底想像できなかった。
でも同時に、どこか納得していたような気がする。それは、同い年だからだと思う。環境は違うけど、19歳という年齢はこれからの人生を考えずにはいられないから。
大学1年生ももうすぐ終わりそうだし、将来の夢とか全然ないし、就職するにしてもやりたい仕事がわからない。不安にも満たない、漠然としたもやもやがある。
コンサート中のVTRで、合格した時「学校どうしよう」という考えが浮かんだと言ってたね。合格したことが何よりうれしかったと言っていたけど、私にはその言葉の重みを感じずにはいられなかった。
オーディションを受けるということも、=LOVEを卒業することも、未来に対して覚悟を決めることだと思う。時には、それまでの生活を捨てることも含まれるかもしれない。13歳の私に、それができたとは思えないし、今の19歳の私にも、その勇気はないです。
9/25から卒コンまで、齊藤なぎさが=LOVEを卒業する、その事実をずっと噛み砕いていた。消化しきれないまま、コンサートの日はやってきた。
コンサートは、これ以上ないくらいにすてきだった。ひとり部屋で配信を観ながら、タオルを片手にたくさん泣いた。同時に幸せだった。あんなに多幸感に溢れた空間を、私は知りません。すてきなピリオドだった。
そして、"大丈夫"だと思った。
なーたんはイコラブを卒業して1人で戦っていかなきゃならないし、イコラブもなーたん無しで10人で戦っていかなきゃいけない。でも、なーたんは1人でやっていけるし、イコラブも10人でやっていける。上手く言語化できないけど、そんな気がした。そんな覚悟がみえた気がした。
=LOVEを離れて、齊藤なぎさは強くなる。
齊藤なぎさを手放して、=LOVEは強くなる。
だから、私も強くならなきゃって、そう思った。=LOVEのこれからを応援するための決心がついた。
最後に、私はあなたに、誰のためでもなく、自分のため、自分の未来のために卒業したと思っていてほしい。身勝手なお願いだと思う。でも、齊藤なぎさの人生は、齊藤なぎさのものだから。
なーたんの花道と、これからの人生に、幸あれ。