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最近の読書のこと

画像は全然関係ない、年末に連れて行ってもらったキンプリ上映のときのもの。馴染みのないジャンルだけど、会場のオタクたちを見てるのも含めてエンジョイしました。


前回も触れたが、年末から機龍警察シリーズを読んでいる。
本屋に立ち寄ったときに文庫を買い足し、しかしながら次の展開が怖くて、読みたいのに一気に読み進められないでいる。というか、平日はまとまった時間が取れないというのと、集中力がない(こっちが致命的)という問題が大きい。でもめちゃめちゃ面白くて暇を見つけてはページを捲っている。

ストーリーも面白いんだけど、文章がかっこいいんだよなぁ。疾走感っていうの?あとセリフがしびれまくる。

昨年読んで面白かった文章術の本はこの2冊だけど、簡潔に書くこと、クリシェを使わないことって基本だけど大事なんだなぁと思う。クリシェに関しては、そもそも何がクリシェなのかもわからないぐらいに我々は「他人の言葉」で生きてるんだなぁと思っている今日この頃。

『三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章塾』近藤康太郎

書くこと全般について考えさせられる。


『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』三宅香帆

みんな読んでると思うけど推しのこと言いたいオタク必見。



あと機龍警察を読み始めてよかったのは、以前よりも世界に興味を持てたところ。好きな映画や推しの影響で、海外のニュースや歴史に興味を持つというオタクあるあるすぎる。


作中に描かれる事件や登場人物の背景などは、もちろんある程度は本文にも書かれているのだけど、やっぱりもっと知りたくなり、色々とネットでも調べたりしてしまう。『自爆条項』ではアイルランドの歴史について、あらためて自分の無知さに驚いたのだけど、今更嘆いても仕方ないし、少しずつでも知ろうとする姿勢が大事だよな…って思って日々精進しようとしている。そんなわけで、ちょっとずつこちらも読み進めている。


『公立高校教師YouTuberが書いた 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

これを高校時代に読んでいれば…


高校時代に世界史の授業をサボった人間なのをずっと恥じつつ、山川の歴史の教科書をずっと手元に置いては何度も挫折してしまった人間なのですが、これは各エリアの古代〜近代史の先に説明したうえで、いかに世界が繋がりだしたかか、という流れで説明してくれるので、話が入りやすい。これ読んだら宗教史の入門書とかも読みたいなぁ。美術史の本はこの数年で何冊か読んだけど、またあらためていろいろ読みたい。



あと、世界情勢の入り口としては若干変化球だけど、この方の限界旅行記は本当に面白い。

この国って行ってもいいんだ!?って感じで、危険すぎるし絶対に真似できないし、かなり不謹慎なところもあって読むと怒る人もいると思うのだけど、知らない扉を開くことができる。こういうのが他人の文章を読むことの醍醐味なんだよなぁ。世界って本当に広いんだなぁ、っていう月並みな感想しか出てこないんだけど、かなりエキサイティングで好きです。


去年はこちらの佐藤亜紀先生のおかげで、「私は今まで小説の何を読んでいたんだろう…」と自分にがっかりし、だからこそあらためて小説の面白さに向き合いたいと思ったので、例年よりも小説を読んだ年だった。

『小説のストラテジー 』佐藤亜紀

この本と格闘して結果は大敗。


今年は上述のとおり、別の分野に興味が移ってきたタイミングで、こちらのラインナップに興味をそそられる本がたくさん出てきたので、このリスト中心に読んでいくのもいいなと思っている。時間も置き場も悩ましいが…そこはなんとか…!


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