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ボカロ好き、プロセカミリしら人間が『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』を見に行った話

こんばんは、ナナホシです。
本日はプロジェクトセカイの映画を、「ボカロは結構好きでよく聞いてるけどプロセカはミリしら」という人間の私が見に行った時の感想を書いていきます。
ざっくり言うと最初「合成音声の一種」ではなく「初音ミク」として知ったのは「Tell Your World」から。本腰を入れてボカロをガッツリ聞き始めたのは「ゴーストルール」とかあの辺りから。
厳密にいえば前後しますが、「初音ミク」「初音ミク」として認知したのは12年前、イチ音楽のジャンル、ニコニコ動画にあるイチコンテンツとしてではなく明確にボカロとして聞き始めたのが8~9年前からですね。

私のボカロ遍歴はこのくらいにしておいて、さっそく本題へ。

ガッツリ本編の内容に触れているのでネタバレ注意です。


【事前情報】~ミリしらの"ミリ"の部分~

・ニーゴのまふゆって子ともう1人のピンクの子の環境がなんかやばいらしい(YouTubeでサムネだけ流れて来た)
・ニーゴ、書きおろしとcover両方ともめっちゃ好みの曲多いイメージ
・書きおろし曲は何個か知ってる。けどだいたい「この曲良い曲だな~~概要欄で歌詞見るか…あ、これプロセカの曲なのね、はえ~」くらい。
・好きなボカロPさんがプロセカに収録された時リツイートしてる。なのでパリィが収録されている事は知ってる。

・チュートリアルではレオニード選択
 データダウンロード前の最初の最初だけ知ってる。個人的にTell Your Worldなの嬉しかった記憶。
・「セカイは思いの持ち主に作られた物(おそらく心象世界的な話)で、歌はそこから発させる思い」と解釈してる

【初見で見れるかどうかの事前情報収集で知った事】
・パラレルワールドでお互いのセカイが交わる事は無いらしい
・初音ミクは基本的にセカイに1人
・Decoさんが27人いる
・なんか1人声デカくておもろいやつがいるらしい

以上。これだけです。それ以外はなーんにも知りません。
なんならリンレンルカKAITO MEIKOの他五人は出てるのかすら知りません。
後もしかしたらプロセカキャラバージョンの曲聞いた事あるかも…?くらい。


【本編の感想】見ている最中に思った事

前半は恐らくファンサパート、多分ファンの方はみんなここで「○○が動いてる…!!」ってなったんだろうな~と思いながら見てた。私はここでなんとな~く名前と顔を覚えた。

ってかレオニード仲良くなっとるやんけ!!!
いや思ってたけども。まあ多分曲一緒に歌ってるって事は仲直りしてるんだろうなとは思ってたけども思ったより仲睦まじくなってた。まあでも冷静に考えたら

あっこいつだ!!!声デカくておもろいヤツ絶対にこいつだ!天馬司!!!
この人の…恐らく妹さん?がレオニードの子だったので、パラレルワールドなのかパラレルワールドじゃないのかがわからなくなった。未だによくわかってない。実はキーマンなのかもしれない。こういうおもろい人がキーマンって展開、熱いと思います。

今の所キャラで言うとニーゴの白髪の子、パレードっぽいところの緑髪の子、レオニードのいちか好き。奏ちゃん寧々ちゃん一歌ちゃんね、でパレードっぽい所はワンダショね、おぼえたよ天馬司。

あと途中で執拗に0と1が砕け散ってる演出があったけど、初音ミクの腕には01って書いてるので、故障=歌えないミクのメタファーなのか~とか思ってた。
徐々に感情や音楽に触れて歌えるようになるミクが思っクソ拒絶されるシーン、これ多分クリエイターで実際にこうなったことある人もいるんだろうな~~~という印象。

「思いを乗せたい!」→「じゃあ色んな素敵な音楽に触れよう!」
→「私にもできるかも」→「ボロクソに言われる」
って言う流れ、自分が届けたいと思った物に邪魔で消えろって言われたらそりゃキツイよ

それでも歌えないミクが思いを届ける為のモチベを取り戻すキッカケはやっぱり彼らの歌なんだよな、いいね。


【見終わった感想】初音ミクの映画ではなくプロセカの映画

一言で言うと音楽に支えられてるのは音楽家だけじゃない、っていう印象。

そして率直に言うと個人的には「初音ミク」ではなく「歌えないミク」ってキャラクターを観ていた、という感じだった。

「初音ミクが自我を持っている」という状況があんまり現実味がなくて、「誰のどんな歌でも歌ってくれる、無機質だけどそれが心地よいボーカロイド」っていうイメージで、誰のものでもあって誰にもでもない存在だと思ってるんですよ私は。これは初音ミクだけじゃなくリンレン達もそう。

なので、「Twitterやpixiv、アニメでよく観るミクちゃん」の超絶豪華版って印象だった。これはいい意味で、です。
それはそれで良いし、楽しめるし、大好きだけど、「VOCALOID初音ミク」ではないというか。

根本に「VOCALOID初音ミク」があって、「ヘッドカノンとしての初音ミク(ネギが好き、雨女など)」があり、そこから無数のクリエイターたちの個性と絡み合い「それぞれの初音ミク」が生まれる、というイメージ。(ボカロPさんの調声が最たる例)

「VOCALOID初音ミク」という概念が揺蕩っていて、それに人々が触れる事によって各々の「初音ミク」が具現化する、という感じ。

なのでこの映画も「プロセカの初音ミク」であって根本の「VOCALOID初音ミク」という印象は無かった。(これがもしかしたらプロセカの言う「セカイ」と「セカイにそれぞれいるミク」なのかもしれない。)

だから『キャラクターから物語が発生する初音ミク』と、『物語から発生した登場人物(プロジェクトセカイのキャラクター)達』っていう相反した存在が同時にいて、困惑した結果『初音ミクの映画』というよりは『「歌えないミク」が成長して想いを届けるようになったサクセスストーリーの映画』を見ていた、と自分の中で納得した…という感じ。

まあ元々これは『プロセカの映画』であって『初音ミクの映画』ではないだろ、と言われたらぐうの音も出ない。✋

勘違いしないでいただきたいのは、プロセカの映画はちゃんと面白かった。この映画を見て続きのストーリーが気になったのも事実だし、売り切れでパンフ買えなかったの悔やまれるな~~とも思った。

あと劇中の個人的な解釈だけど、歌えないミクのセカイは「挫折・後悔・怒り」っていうどんな人でも持ち合わせるような思いだったから、大きくて影響力のあるセカイになり他のセカイに干渉したと思ってる。

(ジャンル分け間違ってたら申し訳ないけど)演劇、バンド、アイドル、ストリート、アーティスト…というのは一つのジャンルのセカイだけど、「挫折・後悔・怒り」の感情はこの5つは勿論だけ全てのセカイに存在する。
なので、これらの思いで出来たセカイが黒くなった事で、全てのセカイにある「挫折・後悔・怒り」に干渉して黒くなり異変が起こったのでは、と勝手に考えてる。


【曲の感想】ライブパート超よかったなって話

ライブパート、シンプルに超良かった やはりTHXを…最高やな!

歌えないミクにあてた曲、勝手な印象だけど、

レオニードは高校生らしい寄り添うロック
モアジャンは一生懸命な姿に力をもらえる
ワンダショは悩みをポップにして明るくしてくれる
ニーゴは大丈夫って背中に手を添えてくれる感じ
ビビバスは見せてやれこんなもんじゃないだろって言われてる感覚

って印象でした。それぞれの良さがあった。
ゴリゴリに初見の受け取り方だから、ストーリーを見たらもっと変わってくるのかもしれない。とはいえ、一応何の事前知識もない状態の解釈もそれはそれとして大切にすべきだなとは思うので、一応ここに書いておいた次第です。

あと誰が書いた曲なんだろうな~とか予想しながら聞いてました。
ビビバスは間違いなくGigaさんでしょこれとか。
あ~すりぃさんと煮ル果実さん逆だったか~~とか。

あと一番印象深かったのは「コーレ絶対DECOさんです………みんなDECOさんやんけ!!!」ってなったやつ。これか、DECOさん27人って言ってたやつ。
劇中、「幽霊東京ある!!!ころしちゃった!ある!!!!」って映ってる動画を見てテンション上がってた。予想通りスペシャルサンクス見たことある人だらけで笑った。

あとアフターライブはニーゴとモアジャンだった。
モアジャンは超絶ファンサすごくて可愛かったし、ニーゴは曲がめっちゃ好きだった 振り付けも良かった。

こういう曲、多分だけど知れば知るほど深みが増すんだろうなって。
アタシ「Beyond the way」の歌詞に「Ready Steady」があるのは知ってんスよね。劇中歌でも前の曲の引用があったりして。

あと(記憶違いだったらごめんだけど)ニーゴが言ってたそういう気持ちを持ってる人がいるって思ったら少しは救いになる~って発想って発想とてもわかるし好き。だから暗い曲も好きなんだよな
解決策が思いつかなくても一緒に嘆いて一緒に寄り添ってくれる曲、良いよね 自分だけじゃないって思えるしね。


終わりに

これかわいくてすき。


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