「所詮、PBだから!」
PBとは、プライべートブランドのことで、大規模小売店舗などが、資本力にものを言わせて、自社ブランドの商品を展開しています。
でも、「所詮」の文字が物語るように、常に二番手商品なんです。
理由は簡単、大量一括生産で原材料を買いたたいて、それを価格還元の錦の御旗のもとに、同等商品より安く提供するのが常套手段です。
そのため、食品のPB商品は、それなりの水準には達してはいますが、それが美味しいかと言えば、残念ながらのレベルにとどまっています。
一部のコンビニチェーンでは、スペシャル感を出そうとして、躍起になってコマ―シャルを打っていますが、実際に見ると「量が少ない割に高い」と思える商品で、PBの範囲を価格だけは逸脱しています。
本末転倒もいいところです。
また、別のPB商品を展開するチェーンでは、生活応援と銘打って自社ブランドを値下げして印象付けようとしていますが、これも、見方を変えれば、値下げの余地がまだあるPB商品であったことになります。しかも、もともと、少し同等品より安く販売しているのですから、製品的には物量を投下していないことがバレバレです。
このように、PB商品は主流にはなり得ないものなのです。どんなに販売側が反論しようとも、「所詮」PB商品だからというレッテルは剥がしてみようがないのです。
ある意味、PB商品は資源の無駄遣いに通じるのではと思う時が有ります。もう少し、手間や材料をケチらなければ、立派な価値ある商品になれる素材を、このように加工してしまうのですから、フードロスを招くという逆説もまた成り立ちます。
ビジネスモデルとしては、もう古びた手法となってしまったPB商品を、今後どう変えていけるのかという命題に取り組んでいるところもあるでしょが、PBである限り、高価なものは出せないとする縛りは厳然と存在しますから、その縛りを破ったらもうPBではなくなってしまいます。
小田急グループがセブンアンドアイの商品を取り扱い始めたときに、「世も末だ」と嘆きましたね。協業と言えば響きは良いですが、要は自分の所の開発の手間を省いて、コストダウンを図ろうとしているわけで、サービス競争が起きない構図は、まったくもって腹立たしいものだと思います。
もっと、自助努力をするべきポイントは択山あるはずです。
なんて、あまりに持論を展開すると、怒られそうですので、ヒートアップする前にこの辺でやめておきます。