クリーニング商売
クリーニングと言えば、いろいろな意味に使えるにも拘わらず、一般的には衣類の洗濯をしてくれる商売というイメージが浸透しています。自分の店ですべて機器を揃えて、受付から仕上げ後の手渡しまで、行う店が主流だった時代がありました。やや大きめのバイクの荷台に、クリーニングの商品を集配するズックのかなり大きな箱型のものを載せて、御用聞き形式での商売でした。
集配してくれる利便性が重宝された時代もありましたが、大きな工場を持って、取次だけを行う形式の店が増えてくると、価格競争を仕掛けられて、個人商店はあえなく縮小の嵐に見舞われました。
すると、取次店のサービス競争が激化してきました。と同時に、悪質な商売が横行するようになってきました。それは、「汗抜き」です。背広は、汗をかいても着ることが迫られる職場だと、かなり頻繁にクリーニングに出すことを迫られます。結構な出費ですよね。大概のクリーニング店では、ドライクリーニングとは別に、汗抜きの別洗い料金を取ります。利用者も、二度洗うんだからと価格には高いながらも納得してしまいます。
でも、それは過去の話で、今は洗濯用の溶剤の開発が進み、この二つの工程を一度で済ませられる溶剤が開発され、今では、二度洗いが不要になっています。それなのに、別料金を依然としてとる店が多いのには驚きます。
同じような内容で、カシミアが5%入っていると、もう別料金とか襟にファーが付いているものは、取り外し料と取り付け料を請求されます。このように請求され無くても良い別料金を、ずっと取られ続けられていたんです。
これを称して、「ボッタくり」と呼んでください。
他にも、本少しハイネックになっているセーターは、ほんの数cmであっても、しっかりと別料金です。また、ズボンの胴回りのサイズが、「100cmを1cmでも超えると、クリーニング料金が別になります。」ズボンの場合は、別と言っておきながら、2倍の料金になるところもあるんですよ。気を付けましょうね。
もともとこの業界は、定価表示をしてあっても、なんだかんだ言ってお金を取ります。ちょこっとした言葉遣いに注意しないと本当にびっくりするほどの価格になりますから、要注意です。
くれぐれも、ボッタクラレないように!