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アスリートのインタビュー

スポーツ選手は自らの力量を発揮できるようになると、メディアから注目されるようになります。そして、次第にインタビューされる機会が増えてきます。

また、トップにいた選手、またはそれに近いところで活躍していた選手が引退すると、解説に抜擢されることが起きてきます。

そして、その中で繰り返されるこの言葉「そうですねー」の数が、一定量を超えると、非常に耳につく事になります。もっと言い方を変えると、「耳障り」になってきます。

この「そうですねー」は、問いかけに対する最初に発する言葉として、大変に便利ですから、どんな人でも必ず使います。本来は同意を表現する言葉として「はい、そうです。」となるわけですが、昨今のインタビュー時の使われ方は、単なる次の言葉を発するまでの時間稼ぎに使われていることがとても多いのです。

時間稼ぎとして捉えられているから、それを聞いている方は、あまりに短時間にこの言葉を複数回耳にすると、耳障りと思えてしまうのです。
「新人がスポットライトを浴びたは体験の時ぐらいはいいんじゃない。」
確かにそうも言えますが、口癖になってからでは、矯正するのは実はかなり難しい事なんです。

最初のうちに、「そうですねー」を使わず、いきなり質問に対する答えを話すと、その瞬間、気持ちがスパッと切り替わり、言葉を的確に話す必要性の大切さを実感できるはずです。
特に、アスリートならば、周りの雰囲気を感じ取って勝負していることが普通人よりはるかに多いので、そこらへんの空気感を察知する能力はかなり高い人が多いと思います。

その前段階として、「はい」とだけ答えるのも良いと思います。若干の時間稼ぎができることと、歯切れが良い返事ならば、好感度アップにもつながります。この段階を経験したら、次はいきなりでも問いかけに対して答える言葉を発する段階になります。

たった、これだけの工夫でそのアスリートの未来は大きく変わります。
的確な答えを、素早く話してもらえる「重宝な」スポーツ経験者として、中継している中での分析を話せてもらえる貴重な存在にとなっていきます。
そうなれば、野球解説者だったり、フィギュアスケートの解説だったりの道が開け来るのです。

いま第一線で活躍してスポーツ解説者は、皆この言葉を発することがほとんどないと思います。
この言葉「そうですねー」に注意を向けて、スポーツ中継を観戦してみてください。歯切れのよい解説者ほど、ズバリ本筋から説明を始めていることに気づくと思います。

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