チェーンソーアート
このタイトル写真、見ての通りのチェーンソーで木を削って、アート作品に仕上げます。元々、木を伐採する道具ですから、木を削れて当然ですが、馬力がある分、細かい制御が利かないのと、エンジンカッターの一種ですからとてもうるさいです。
それでも、アートには全く縁のない道具を使って作品を作っていこうという気概はなかなかのものです。ただ、出来上がった作品はと言えば、ン~~~~っって感じではありました。
このタイプのアートと言えば、クレーンやショベルカーのアタッチメントに筆を取り付けて、「書初め」をやっているのを、正月によく見かけます。
どうしてあんなことができるんだろうと不思議がっているあなた、それは見識が浅いぜすど。
クレーンのように長いブームを伸ばして、その先に建設資材を運んでいる現場って頻繁に見かけることができますが、「あぁ、やってらー。」ぐらいの気持ちで通り過ぎる人はいても、その時のクレーンのオペレーターの非常に繊細な作業風景に気を留める人は極めて少ないでしょう。
でも、そこでしっかりと観察していれば、ブームオペレーターの細かすぎるほどのコントロール技術に驚く事でしょう。現場監督らしき人は、「もうちょい右、あと15cm…………ようそろ」と、トランシーバーでオペレーターに指示しています。
それこそ極めて普通の会話で、cm単位の指示を出して、それを平気な顔で淡々とこなしてしまうオペレーターってどんな人たちと思って調べてみると、この業界では凄い技を持っている方がかなりたくさんいるとの話を聞きました。
凄いのになると、高台からクレーンのブームを谷に張り出し、そこに取り付けた重機を指定の場所に送り届けるわけですが、オペレーターの席からは目的の場所が見えないんです。
それでも、現場からのトランシーバーの声を聴きながら、微調整を辛抱強く繰り返し、みごとに送り届けて見せる技量。
この領域に達するに、いったいどのくらいの訓練を重ねてきたのでしょうね。
皆さんも、工事現場で、クレーンの動作を注視してください。
素晴らしい場面にあえるかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?