見出し画像

オークションでの出来事

このタイトル写真は、EPSONプリンターを使っている方ならかなりの人が見ています。インクジェットの構造上、余ったインクを吸い込む機構を持っています。それが、「廃インクパッド」です。

少し前までのエプソンプリンターは、この廃インクパッドが一杯になってしまうと、印刷ができなくなります。そのため、工場に送って交換をしてもらうのですが、ある程度古くなると、その交換サービス自体が終了してしまいます。

先日、知人からこのメッセージを質問され、上記のように回答したら、同じ型の中古品を買って、使い続けたいと言ってきました。というのも、この知人は日々少量ながらコンスタントに印刷しているので、予備のインクをかなり持っていて、それを使い切りたいとのことでした。

今の民生用のプリンターは、本体は安くインクは高くのビジネスモデルですから、インクが残っていれば使い切りたいというのも人情です。しかも、慎重な方だったので、予備がかなりたくさんあったのです。

それではというので、中古を探して購入しました。かなり安かったので、これで暫く使えれば御の字との思いもあったのですが、その思惑はあっさりと崩れ去りました。

中古機をセッティングをして電源を入れたら、セルフチェックの後、いきなりエラー音がなりました。そして、プリンター本体のディスプレイに表示されたのは、タイトル写真だったのです。

この中古機を売り出した人は、このメッセージを見てもう使えないと思った後、「動作確認済み」として売りに出して、誰か買ってくれば儲けものぐらいの気持ちで、中古サイトに出品したのでしょう。

せめて、この機種がまだ修理(交換)ができる期間内であったならまだしも、サービス期間が終了していて自分では捨てるしかないと分かっているものを、売ってしまえば…………との思惑は、道徳心に欠ける考えです。

でも、もう一つの考えが浮かびました。この中古機を出品した人は、実は自分も同じ目に遭ったのではないかと?そして、自分もつかまされたのだから、この損を同じ手口で取り返してやろうと!

もし、そうなら、先輩からいじめを受けたものが、後輩にいじめをするような、負の連鎖そのものです。まことに情けない心の持ち主と言えます。
たまたまこれと同じことをしようと思った人がこの文章を読んで、思いとどまってくれることを願うばかりです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?