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春一番

今年の春一番は強烈でした。しかも、局地的に短時間でも猛烈な雨を降らせました。東京都の今の下水の流入基準は、50mm/hまでなら受け入れ可能で、それを越す大雨だと、もう道路冠水が起きてしまいます。

どうも、気候変動は穏やかという言葉を忘れてしまったようですね。
それもこれも、街路樹が少ないからなんです。森林面積がどうのというほど大仰に構える必要はなく、地域地域での街路樹が平均的に濃いと、植物の存在で地面からの照り返しがぐっと減ります。

その結果、極端に強い上昇気流が発生しにくくなります。すると、極めて狭い地域での降雨は有っても弱いものになるのです。
上昇気流が強いと、地面に落ちる前の雨粒が上空に引き上げられ、それを繰り返すうちに大きな雨粒に育ってしまい、強雨のもとができてしまいます。

これが極端になると、コブシ大の雹が降ったとなるわけです。
つまり、植物の分布に偏りが少なければ、広い地域で穏やかな気候を楽しめる環境になるのです。なので、マンション建設の際に、伐採した樹木量と同じ分だけ植えればよいとする環境の基準は、いかに甘いかお判りでしょう。

この甘い政策が災いして、今では「こんなことは今までなかった。」の極端な気象変化が頻出するようになったわけです。『100年に一度の・・・』なんて言葉をあまりに多く聞いていると、災害のもとをいかに長い間に渡って、我々の先達は作ってしまってきたかという思いに駆られます。

未だにアフリカや東南アジアで行われている「焼畑農業」によって、大気汚染をはじめとした弊害が引き起こされています。土地が痩せてまた未開の地を焼き払って、一時的に生産を高めるという悪循環をいったいつになったらやめることができるのでしょう。

これは、あまりに世界人口が増えてしまったという根本的な問題は当然ありますが、先進国と言われている国々が、食料において贅沢に舵を切ってしまったのが大きな要因であることは明らかです。

西欧かぶれしやすい日本人は、なんでも輸入されたものをありがたがって、5000円もする馬鹿が付く高いパフェを毎朝の情報番組で流すと、それを求めて行列ができるというまことに浅はかな行動をとります。

これなどは、マスコミがなんでも刺激を求めて高い視聴率を上げようと競ってきた悪しき結果の典型です。今の時代感覚で、そこそこの価格で上質のものを見つけてくるのが、本来の情報流通機構の役割だと思います。

強すぎる春一番のせいで、かなり気持ちが高ぶっています。
でも、ここに書いたことは、在京民放テレビ各局の編成の方に、読んでいただきたい内容であることは、間違いのない事実です。
皆さんの力を使えば日本はもっと良くなれます。


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