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Super Lo-fi Speaker

鉄道関係の工事現場や資材置き場・客案内に様々な拡声装置が使われていますが、近年頻繁に見るようになったこのタイトル写真の拡声装置は、「なぜ今この音質???」と思えるほど酷いんです。いわゆる、歪み切った五月蠅い音→騒音?と思えるほどの音質です。あえて会社名は書きませんが………。

Hi-fiが一般化している今日、その対極にあるこのSuper Lo-fiは、その音によって大変な不快感を与えるものなんですが、それを考慮してかどうかは不明ですが、エスカレーターの降り口にこの機器を設置して、「立ち止まらないでください。」と、リピート音声を流しています。

私が毎日利用している、小田急線の町田駅のエスカレーターのホーム降り口付近にセットしてある機器の場合、もともとエスカレーターに内蔵されている注意喚起の放送が流れてもいるのですが、それに加えて、このLo-fi のスピーカーの音も一緒に流されるものですから、非常にうるさいのです。

しかも、Lo-fiのスピーカーでなおかつ口径の小さなスピーカーに許容入力を超えているのではないかと思える入力が有るものですか、出力される音が歪んでしまっていやな音に迄なってしまっています。つまり、キンキン音を発生しているのです。Specでは、80dBまで出力できるそうですが、不快感を与えたら、何にもならないんですけどね。

音響機器は、入力限度は設定されていますが、そこまで入力してしまうと音が歪んでしまうのです。元々、町田駅のホームアナウンスの上手い下手は以前から気になっていましたが、やはり音質より音の大きさだけに気を取られて、利用客に不快な思いをさせていることにまで気が回っていないのでしょう。

今、小田急は、イメージ戦略で爽やかな感じのテレビ広告を打っていますが、これとは真逆の現場の機器の配置や設定で、ちぐはぐな会社の内情が透けて見えます。

音響機器は、内容がしっかり伝わることと、歪みのない適度な音量であること、高音を強調し過ぎないことなどに注意を払う必要が有ります。また、肉声だけの案内では、いわゆる「がなる」タイプの駅員は、五月蠅さが先に立って「やめてくれ」と言いたくなります。町田駅には、3名ほど「がなる」駅員がいて、本当のところ「ウルサイ」と怒鳴りたいくらいです。

駅構内の放送は、全体として構内全体に流される肉声のマイク放送が最上位に位置しており、次に各ホームのマイク放送・その次は各ホームの自動放送・そして、構内全部に流れる自社のイベント等のお知らせ放送というレイヤー構造になっています。
そして、上位の放送が入れば、それより下位の放送は消音(ミュート)されるようになっており、決して異なるレイヤーの放送が被ることはありません。

ところが、エスカレーターはそのレイヤーに組み込まれていませんので、構内放送も重なって、時に騒音に化けます。そこに、このLo-fiスピーカーの音も単独で流されるのですから、エスカレーターの降り口は二重三重四重の注意喚起の放送が重なって、騒音状態を作り出しているのです。

顧客満足度という言葉を会社幹部はよく口にしますが、果たして現場の査察に本当に行っているのでしょうか。機器の選定の入札だけに気を取られて本当の意味でのカスタマーサティスファクション(CS)を怠っているようにしか思えません。

取り敢えず、このLo-fiスピーカーの使用だけは即刻止めていただきたいですね。また、こんなLoーfiスピーカーを売り込む方の気がしれませんし、採用したほうも感覚が鈍いのではないかと思ってしまいます。

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