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夏:EMS
夏とくれば、太陽のもと、ビーチで日焼け?サーフィン?それともナンパ?
失礼!
でも、お肌があらわになるこのシーズン、腹回りが……気になっている方は、かなり多いようですね。
そして、チョット用意の良い人は、ダイエットに励んでいますね、きっと。
その中でも、体を動かすことなく電気の力で腹筋や二の腕。太ももを鍛えてしまおうというのが、EMSと呼ばれるマシンです。
それは、もう皆さんご存じですよね。
これ、45年くらい前から市場には出回っていたのですが、キワモノ的に扱われる類の商品でしたので、あまり普及せず、雑誌の通販広告でこっそりと購入する方がいたくらいです。
EMS Electrical Muscle Stimulation という単語の頭文字を取った名称です。電気刺戟で、筋肉を収縮させてトレーニングを行うという発想の機器です。草創期の製品は、本当に幼稚な出力カーブしか出せませんでしたが、最近のものはとんでもなく進化して、周波数を変化させたり、出力タイミングを細かく調整して、筋肉を激しく攻め立てることができ、しかもクールダウン機能まで備えているものも有ります。
この器材を上手に使いこなすには三つの大きな要素をクリアーしてもらうことが必要です。
一つ目は、電極となるパッドの清潔度です。電極は直接肌に貼りますから、貼った瞬間もう皮脂がこびりついてしまいます。できるなら、毎回とは言いませんが、数回に一回は綺麗にぬるま湯で洗ってください。
十分乾燥させてから使いましょう。
二つ目は、むやみに出力を上げても体に負担かかるだけですので、少し効いているなくらいがちょうどよく、5~6分通電して体が慣れてきたら、少し出力を上げ、筋肉がほどけて動きやすくなってきたらもう一段出力を上げるのが効果的です。これも、プログラムでこなしてしまうマシンも出てきています。
電極のパッドは、目的部位だけに貼り付けるのではなくて、左右対称に貼らないと、筋肉の効果的なトレーニングには、程遠いことになります。
三つ目は、水分補給・タンパク質の摂取・睡眠時間・通電中は寝ないで通電部位の筋肉の動きに意識を集中することが大事です。
そして、一番大事なことは、トレーニングは一日に何分まで、あるいは、何回までと注意書きがしてあります。それを無視して数多くこなすことは、却って筋肉を委縮させたり、故障の原因になります。
何より大事なのは、決まった時間に毎日欠かさず行うことです。
と、基本は、何にでも通じますね。