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歌謡曲の時代

男性ボーカルがやたら高音域で歌う昨今、往年の歌謡曲全盛時代を知っている人間には少しばかり芸がなさすぎると思うんです。
そして、ついには顔を出さないで、シルエットととんでもない言葉遣いだけで、ワールドツアーを敢行してしまう、架空ではないにしろあまりにも現実を無視したプロモーションでも、それなりに稼ぐことができる今を、あなたはどう評価しますか。

という漠然とした質問であっても、答える年齢層によって、それこそ千差万別の反応があるでしょう。
で、ここで、配信というものの役割を考えてみましょう。

FM放送が隆盛を極めたころは、その曲の特徴を出そうと苦心した番組があったように思えますが、今の文化放送とかニッポン放送の様な番組構成で、パーソナリティなんて名前を付けてしゃべっているタレントが作るFMは、もはやファインミュージックということを忘れ去ったとしか思えない、まるで、AM局そのものです。

だからこそなのか、器材の更新時期を迎えるAM局は、その予算がないとしてFM局に鞍替えしようとしています。ラジオ放送が誕生して半世紀を過ぎて、こんな改革でもなんでもない変革の時期を迎えるとは予想もしていませんでした。

BCLブーム絶頂の頃の中東の放送局の出力1200KWなんて、今では夢のまた夢、インターネット放送に切り替えてしまって、短波放送はすっかり忘れられてしまいました。
でも、ここで気を付けたいことが有ります。
それは、デリンジャー現象です。太陽の活動が活発な時期に入って、このところ頻繁に特大のフレアーが噴き出しており、もし、もうワンランク上の太陽表面爆発が起きたなら、世界中の電波を利用した放送施設はおろか、ネットワークも甚大な被害を受けて、世界の通信が途絶する危険性があるのです。

そのような事態を迎えたら、ネットに大きく依存している金融絡みのシステムは崩壊してしまうでしょう。世界経済がすべてストップしてしまうんです。アナログ的な仕組みのラジオ放送が残っていれば、その帯域を使ってたとえ情報量を大きく削ぐようなことが有っても、通信網はかろうじて生き残れるでしょう。

歌謡曲と何の関係が有るんでしょうか?今、答えを書きました。中波のラジオシステムを全廃することの怖さです。そん事態が進行していることに気を止めている人は物凄く少ないでしょうが、この一文を読んだら、是非、興味を持って通信の仕組みを知ることに時間を割いてください。
知れば知るほど、現在の通信はタイトロープそのものであることに気づかされることでしょう。

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