株価

株式市場が賑わっていますって言ったそばから1000円落ちましたって、株は素人が手を出すと火傷しますよ。
その昔、証券会社の店頭には、バカでっかい黒板が有り、そこに二人くらいのボードマン(株価を伝えるラジオを聴きながら、黒板に貼りだされた会社の株価をひたすら書く人のこと。通常アルバイトが書いていた)がいて、あっちこっちと動き回りながら、刻々と変わる株価を記入していました。

だいたい800銘柄くらいが黒板に書かれていて、その下に数字を書いていきます。場が立つ(株の取引が始まって値が決まること)と、その数字が放送されます。
「昨日、値が急伸したドットマップジャパンは、本日も寄り付きから多くの買い注文を集めています。今が笛が吹かれました。板寄せです。」
「296円の買い気配で、板寄せが続いています。」
「値が付きました、298円さらに99円301円……298円が有って296円そして300円多くの玉’ギョク)が集まっています。あっ、また笛が吹かれました。再び、板寄せです。」

これが、その頃の放送の雰囲気です。
今は、すべて電光掲示板に取って代わられたので、こうした熱気あふれる場の雰囲気は伝わってきません。

ところで、市場の株価に影響を与える大きな指標はいくつもありますが、一番分かり易いのは「平和不動産」です。ここは、東京証券取引所の地主です。株の取引数が増えれば増えるほど、手数料収入が増える仕組みなので、平和不動産の株価が上昇すること自体、株式市場が賑わっていることの証となっています。

また、株には大型株、値嵩株などという呼ばれ方をされる企業が有ります。
大型株は、資本金が大きくて発行株数が多い企業を指します。鉄鋼業などに大型株が多くなっています。
ほかにも、仕手株というのが有ります。これは、玄人が主になって株価操作を行うことが多いので、その相場に素人が手を出すと火傷を負うことがしばしば起きます。

株の世界は、読みと情報が交錯するある意味魑魅魍魎が跋扈する世界だということを肝に銘じてから、手を出すべき場所であるのです。
次の記事で生々しかった過去の出来事を書いていきます。

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