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バスのクーラー

一昔前のバスと今のバスと何が変わったかと言えば、乗り合いバスはすべてワンマンになり、都内であっても区間運賃が有ったのに一乗車で一区間分の料金が前払いになるなどです。(タイトル写真はバスWEBから転載)

中でも大きく変わったのが、車両性能です。
発進減速時のがクガクした動きは有りますが、以前に比べるとかなり減りましたし、エンジン音もそれほどの騒音を出さないように工夫されています。

そして、一番変わったのはエアコンでしょう。
6月29日、川崎の市制100周年で街中は大混雑、バスは大渋滞で超ノロノロでしたが、これ以上詰め込めないよと乗客誰もが思う状態でも、バス停でさらに詰め込むんです。
でも、むしむしするとかアッツイなというほど、車内の環境は激変していません。

それくらい今のエアコンは、除湿能力も冷房能力も高いんですね。
一般家庭の10畳用のエアコンは、2.5Kwくらいの能力ですが、バスのエアコンは20~25Kwくらいの能力が有るんだそうです。

だから、あの中型の路線バスに100人くらい乗っていても、問題ないんです。それもこれも、パワーエレクトロニクスが飛躍的な進歩を遂げたからなんです。
以前のバスは、クーラーをつけると走行能力が落ちるため、クーラー用のサブエンジンを搭載していたんです。

実際のところ、サブエンジンを付けるメリットよりも、小さいとは言ってもエンジンはそれなりの費用もメンテナンスの手間もかかるデメリットの方が大きいのです。できるなら、メインエンジンだけでエアコンまで駆動できれば、運行会社にとっては望ましいのは明白です。
ですから、最近のバスは、サブエンジンはすべて廃止されました。

ちなみに、飛行機にもサブエンジンと同じ立場のエンジンが有るのをご存じですか。大概は尾翼の付け根あたりにあって、飛行機の電力を賄う役目を持っているのです。  閑話休題。

それにしても、タイトル写真に使った神奈中のバスは、本当にいつも綺麗にしていますね。道路の白線がそのまま車体に映っています。
ここのバスの綺麗さは特筆ものです。
ぜひ、他社と比較してみてください。

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