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集団行動 をご存じですか。

集団行動って、かなり難度の高い動きを要求されるものなんですが、字面で説明するにはあまりに煩雑なので、まずは動画でご覧ください。

「集団行動2021」 日本体育大学・体育研究発表実演会の演技をノーカットで! (youtube.com)  出典:TBSスポーツ(タイトル画像も)

日本体育大学の超が付く有名な団体での演技です。
大人数が、縦横斜めに交差を繰り返すさまは、海外でも驚きの目で迎えられています。

この演目をマスターするのには、かなりに日数が必要で、かつ、参加者全員の息がしっかりと合わないと、絶対にうまくいきません。
ある時、集団行動の初心者たちが、失敗しなくなるまでのドキュメンタリーを見たことが有りますが、身長が違うだけで歩幅も異なりますし、移動速度も個人の日ごろの移動速度で演技に参加したら、それは混乱でしかありません。

ドキュメンタリーでは、練習最初の頃の混沌とした動きが、少しずつ統制の取れたものに変わっていく様子を丹念に描いていましたが、後ろ向きに動きながら交差する演目は、難度が一段と高くなるのは誰にでもわかることですが、それを克服していくまでの、各人の苦悩は大変に大きなものであったでしょう。

あまりの難しさに、挫折感を隠そうともしない学生の姿を、カメラは執拗に追いかけます。しかし、日々の訓練の中で、その学生はある日突然開眼します。演技に迷いがなくなり、集団行動がもう苦手ではなくなっていくさまも、カメラに克明に収められていました。

マスゲームの典型のような集団行動ですが、なにが難しいって後ろに目が有るかのような演目くらい難しいものは無いでしょう。
試しに、御自分で安全な場所で前を向いたまま後ろにまっすぐ歩けるか実験してみてください。

しかも、この集団行動は、当初男子学生だけでしたが、今は女性も入っています。俊敏さや目線の高さの違いなど、すり合わせなければならないポイントは無数にあります。それをすべて克服して、一糸乱れぬ行動を行えるようになった時、学生らはどれほどの感動を覚えるのでしょうか。

外から、演技を見て「素晴らしい。」と言っているだけでは、本当の凄さは分からないと思います。でも、これはおいそれとまねできる物ではありませんし、だいいち、これだけの大人数が一堂に会して、長期間練習できる場所が一般人は見つけられるはずもありません。

やはり、これは学び舎の中でだからこそできるものだと思います。学生生活の中のトピックスとしては、これ以上のものは無いと感じる人も多い事でしょう。

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