シューティングブレーク
つい最近、話題になっているのが、本田が近々出すとうわさされているシビックです。車雑誌の記事によれば、シューティングブレーク的なボディータイプもラインナップされているとのことです。
シューティングブレークという言葉自体、久しぶりに目にしました。
シューティングブレークとは2ドアクーペがベースのハッチバック車であると、定義づけられているようですが、じつはもっと深い歴史があるんです。
シューティングブレークという言葉を二つに分けると、シューティング
(=狩猟)とブレーク(=馬の背に乗せる調教用の簡単なベンチの様なもの)に分けられます。
ここから転じて、シューティングブレークとは馬の背に狩猟者を乗せるいすを増設した形と言えるんだそうです。だから、「2ドアクーペがベースのハッチバック車」は、もともとも2ドアクーペに、席を増設したくらいの意味合いでとらえてよいと思います。
ただ、「シューティングブレーク」という語感が、非常に小気味よい響きをもたらせてくれるので、久しぶりの意味合いも込めて車種名につけるサブネームとしては「格好いい。」と思えます。
このようなネーミングというのはほかに、「ショーファードリブン」が有ります。ショーファー(=お抱え運転手)とドリブン(=運転するという動詞の過去分詞)がくっついた名前です。
つまり、車の運転は、オーナーではなくお抱え運転手がするのです。
つまり、リッチな車を金もうけに成功した親父が、運転手を雇っているという構図を端的に表現した言葉です。
でも、この言葉は、少しばかり上から目線の色が濃すぎます。高級官僚とか大臣クラスになると、皆この車で移動するわけですが、彼らの口から「ショーファードリブン」なんて言葉は聞いたことが有りません。
ここから下は、有料ではありませんが、皮肉っぽいの記事ですので、興味のある人は読んでください。
で、この言葉をやたら使った自動車評論家がいました。で、彼は調子に乗って、もう一つやたら使った言葉が有ります。
それが、「プアマンズポルシェ」 そのもの、ズバリ貧乏人の乗るポルシェのつもりのスポーツカーの意味です。
価格は安くても高性能の国産スポーツカーを、この評論家はプアマンズポルシェと揶揄して、一人悦に入っていたわけです。ま、品性下劣を絵に描いたような話です。いまなら鼻にもひっかけないような話ではありますが、この評論家は大メーカー出身でそのメーカーの後ろ盾もあり、ごますりをしてお追従する評論家が沢山出てきて、車雑誌をダメにしてしまったという逸話が残っています。