
【裁量と成長の環境】新卒から会社代表へ。セブンリッチで見つけた自分らしい働き方
新卒で入社した企業で経験を積んだ後、転職してキャリアアップをすることが当たり前になりつつある昨今。セブンリッチでは社内でのキャリアアップを図るメンバーが数多くいます。
北海道大学経済学部在学中、セブンリッチの札幌事務所でインターンを開始した一杉 勇輝さんは、そのままセブンリッチに新卒で入社。20代前半で経理BPO事業部責任者として抜擢され、現在は「株式会社BPIO」の代表を務めています。
一杉さんは、「小さな挑戦が何度もできる自分に適した環境であるため、転職を具体的に検討したことは一度もない」と言いますが、なぜセブンリッチでキャリアを積むことを選択したのでしょうか。彼の挑戦と成長の日々を振り返ってもらいました。
「リスクヘッジをした上で挑戦したい。」安定志向な学生だった
—— まずは学生時代の将来設計について、当時考えていたことを教えてください。
一杉:
高校時代に文理選択をするときから将来のことを漠然とイメージしており、会計士か税理士の資格を取ろうと考えていました。
今でもそうなのですが、私はリスクを取って大きなリターンを得たいのではなく、リスクを最小限にして生活していきたいタイプです。お金をたくさん稼ぎたい、大きな会社を作りたい、名の知れた人間になりたい……。そんな気持ちはそこまで持っておらず、資格があれば一般的な水準で生活ができるだろう、と考えていました。
それから大学に入学して2ヵ月後、授業でセブンリッチがインターン生を募集していることを知って。将来的に働きたい業界が目の前にあると思ったら、迷わずその日に応募していました。当時の所長から「じゃあ2時間後、オフィスに来れる?」と面接の誘いがあり、「行きます」と即決。その日に会計スタッフとして採用してもらい、翌日から働き始めました。

—— 大学1年次から働いていたんですね。知識を身に着けたり仕事のやり方を覚えるまで、最初は大変ではありませんでしたか?
一杉:
当時は日商簿記3級を勉強している最中で、貸借の概念もわからない状態で。とりあえず仕事に手をつけてはみるけど、「よく分からん」と思いながら数ヵ月を過ごしていましたね。ただ、分からないことがあれば誰かが説明してくれましたし、分からない世界だからこそ新鮮な気持ちで臨めたので、最初に挫折することはありませんでした。
それに昔から私は、仕事を続ける意味を自分の中で作っていけるタイプなんです。たとえば、企業の取引履歴を記帳する際に、1時間でいくつ仕訳が切れるか自分の中で計測していました。
最初は調べたり先輩に聞いたりしながら仕訳をしていたため、1時間に30本しか切れませんでしたが、毎月その数は増えていき、2年後には1時間に200本切れるようになってきました。人によっては単純作業と思う業務でも、僕なりに面白さや意味を見出しながら仕事を続けてきましたね。
「挑戦の機会」と「裁量」が与えられ、出来ることが増え続ける環境
—— その後、4年間セブンリッチでインターンを続けたとのことでしたが、就職活動はしましたか?
一杉:
就職活動はしました。セブンリッチに入社したいとは思っていましたが、それより良い選択肢があるかもしれないと思っていたため、大手税理士法人、コンサルティング会社、銀行などの選考を受けました。
結論から言えば、当時の自分にとって他社へ就職するのはリスキーで、新卒で入社して1年目から裁量が与えられるであろうセブンリッチの方が、もっとも自分の可能性が広がると感じていました。
私が企業を選ぶ際に、特に重視していたポイントは「やりたくないことをやらないで良いか」。
正直に話すと、当時のセブンリッチよりも初任給が高く、組織として整っている企業はたくさんありました。ですが、たとえば大手税理士法人であれば、おそらく入社後1〜2年は自由に動けない。特定の部署に配属された後、上長の仕事の一部を振り分けてもらい、限定的な仕事に従事する日々が続くと予想しました。

一方セブンリッチは、インターン生であれ新卒であれ、ひとりの人間として自由であり、挑戦の機会や裁量が与えられます。多様な仕事があること、その仕事の取り組み方に選択肢があることの心地良さを、インターン期間を経て知っていました。
また、きちんとロジックが通った提案であれば、否定されることはなく、自分から手を挙げてやりたい仕事をやって良い雰囲気もあります。新しい仕事の機会や新しいポジションが与えられ、自分のできることが増えていく環境だと感じていたため、セブンリッチに入社を決めました。
—— 実際に成長を実感する場面はありましたか。
一杉:
新卒1年目で経理BPO事業を推進し、クライアントの経理業務代行から業務設計に至るまで、ニーズのあるサービスの提案と実行を行っていました。また札幌事務所の責任者を任せてもらえ、メンバーの採用や人事評価、工数管理なども担当するようになりました。社員になってからは責任範囲が増えていく実感はありましたね。
💡 経理BPO事業(現・株式会社BPIO)とは
経理や労務業務の代行・ITツールの導入によるDX支援・業務フローの整理など、企業のバックオフィス業務を3つの軸で改善する、トータルBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを展開。
—— 札幌事務所の責任者になった当時、一杉さんはまだ22〜23歳だったと思います。なぜ、責任のあるポジションへの声がかかったと思いますか?
一杉:
任された仕事は最低限完遂し、多少は結果も出せていたからでしょうか。
代表の服部さんがよく話していたのは「できない理由を考えるのではなく、できる理由を探す」。自分が仕事をする際にはいつも念頭に置いていたことで、任された仕事が失敗しそうだと感じても、最後まで最善策がないか模索し、途中で投げ出すことはしませんでした。
おそらく、それを見てくれていたんだと思います。信頼している経営陣が任せると言ってくれたなら「できそうだ」という自信になるので、素直に引き受けてきました。

僕は昔から「やるべきことを最低限やっていれば、最低限の結果は出る」と考えているんです。学生時代にも、先生から出された課題をきちんとやり続け、塾には行かず大学に進学できた経験があります。
社会人になってからもそれは変わらず、自分が見える範囲で最低限やるべきことを、やり続ける。やってきたことが自信になるし、新しい仕事に挑戦しても大丈夫だろうと思えています。
"目の前の人を幸せにする"というセブンリッチの本質
—— セブンリッチで働くことで、変化した価値観はありますか?
一杉:
自分の価値観に合っているからこそセブンリッチに入社したので、働いてからも自分の価値観は大きく変化していません。
たとえば、代表の服部さんと自分の性格は少し似ている部分があると感じています。服部さんは社会的な評価や名声を追い求めるというよりも、「自分が関われる人が幸せになることで、自分も幸せを感じる」というタイプなんです。
自分もまさにそうで、周囲の人たちの幸福度が高まることが、自分自身の豊かさに直結しています。この価値観は、セブンリッチ全体の組織文化にも深く根付いているように感じます。
セブンリッチには多様な事業領域がありますが、特徴的なのは各事業部のメンバーが自分の担当領域だけでなく、グループ全体の成長を常に考えて行動していること。例えば、担当クライアントが採用に悩んでいればBOX(採用事業)を、ウェブサイト制作ならWaft(デザインチーム)を、商品販売の支援が必要ならテスティー(マーケティング事業)を紹介する。このように、クライアントにとって最適なソリューションを提案しています。

また、セブンリッチでは「全体最適」という言葉がよく使われますが、私は日本や世界といった規模ではなく、私が考えられる範囲で、関わる人が皆幸せになる方法がないかを模索したい。BPIOのメンバー、自分の担当クライアント、グループ内のメンバー、家族、友人などの幸福度が少しでも増す取り組みを、利己的に行っている感じです。
—— 全体最適と、利己的にやりたいことをやる、というのは両立しますか?
一杉:
両立すると思います。それによって個人も会社も伸びるはずです。セブンリッチという環境自体が、個人が幸福を追求することを尊重していて、メンバーが働いているときもそうでないときも、幸せを感じてほしいと願っています。加えて、「身近な人の力になりたい」と考えて仕事に取り組んでいる人が多く、そもそも人を不幸にしてまでやりたいことを実行する人はいません。
少しでも他者のためになるのであれば、好きなことを発言したり行動したりして良い。それが許される文化だと感じています。
セブンリッチ選んだら不幸になることはない。進路を選択するのは自分
—— インターンから10年以上セブンリッチで働いている一杉さんですが、セブンリッチグループ内での異動や、転職など、社内におけるキャリアアップ以外の選択肢を考えたことはなかったですか?
一杉:
自分に適した環境であると感じているため、転職を具体的に検討したことは一度もありません。転職活動をする人が増え、退職代行サービスが流行するような、何かと不安を持ちながら働いている人が多い時代に、大きな不満もなく働けている状態はレアだろうなと。
一般的には1日8時間、週40時間は仕事をすると思います。加えて1日8時間、週40時間睡眠と取るとしたら、自由な時間は残り1/3しかない。通勤時間や休憩時間に取られたら、自由な時間はもっと少ないかもしれません。
つまり、人生の半分くらいの時間を仕事に費やすことになるので、その半分に不満がない状態は普通に幸せ。今後もセブンリッチで与えられたポジションを全うしつつ、目の前の人が良い状態になるにはどうしたら良いか、考えていくつもりです。

—— 改めて、ファーストキャリアとしてセブンリッチを選んだことのアドバンテージとは何でしょうか。
一杉:
打席に立つ機会が多い点ですね。
おそらく大手企業に就職していたら、知名度の高いクライアントを担当したり、世の中にインパクトを与えられるようなプロジェクトに携われたりするかもしれません。ですが、大手だからこそブランドの力や上司の力が強く、整った環境で仕事をすることになります。それでは個として成長できているのかが、自他ともに評価されづらいのではないでしょうか。
セブンリッチは数百名規模の組織になりになり大きな企業として見られることも多いですが、実態は小規模のチームがいくつも機動しています。小さな成功体験を積みながら、個として成長し、評価されるサイクルを回せるのがセブンリッチを選んだ良さだと思っています。
—— 最後に、セブンリッチへの入社を検討している方へメッセージをお願いします。
一杉:
入社された方は利己的に、セブンリッチで好きなことをやってほしいと思います。「これはやってはいけないんじゃないか」と気を遣ってしまうかもしれませんが、それが他者や組織全体にとって良いことであれば、気にせずどんどんやってほしい。既存の社員が必ず支えてくれるので、新しく入社した方がイノベーションを起こして、文化を作っていってほしいです。
また、セブンリッチに来て不幸になることはないと思います。とはいえ自分の人生を決めるのは自分なので、来たいなら来れば良いし、別の企業を選んでも良い。なんとなく知名度や安定で選ぶなら大手に行っても良いかもしれません。
ただしこれから社会人になる人にとっては、自分自身が納得した就職先を選ぶことが大きな一歩だと思っています。その上でセブンリッチを選ぶのであれば、不幸にならないし、させる人もいません。
