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今日も世界の片隅に救われて
今日はみどりの日。みどりって見ていて本当に心が動かされてばかり。
この写真は、思わず、木の高さにびっくりして撮ってしまった。
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わたしは写真を撮るのが好きだ。
特に、風景や夜景の写真。
今までのnoteは全て、自分がシャッターに収めてきた。
お散歩していて、ふと美しいな、と思うと手が動いてしまう。
どうして、写真を撮るのが好きなんだろう。
ふと、自分に問いかけた時、思い浮かんだのは大きな空だった。
大学一年生のある日、わたしはひどく落ち込んでいた。
これから始まる、長期休みの計画を何も立てていなかったのだ。
買い物をさっさと済ませ、駅前を通りかけたその時、
夕べの音楽が鳴った。
夕焼けこやけとともに、子どもの帰宅を促すものだ。
もう、夕方なのか。
何気なく、ふと顔を上げた瞬間、息を失った。
この、夕焼けに心が惹かれた。
反射的に、カメラを取り出し、写真に収めた。
空の、美しさに救われた瞬間であった。
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わたしの周りにはこんなにも美しい景色が広がっているのか!
という事実がわたしには衝撃的だった。
わたしが気づいていないだけで
上にも下にも右にも左にも、美しい景色は続いているのだろう。
それからわたしは、何かあると空を思い出すようになった。
いや、何もなくてもふと空に目を向けてしまう。
そして、そのたびに空の表情に救われている。
晴れでなくてもいい。
曇りでも、雨でも、空の見せる表情に心惹かれる。
今、「この角度でここからしか見れないその瞬間」貴重なのだと思う。
その心救われた瞬間を撮って、保存しておきたい。
それが、わたしが写真を撮り続けてきた理由である。
時は過ぎたら、二度と戻ってこない。
その再現性のない、美しさが好きなのだ。
戻ってこないからこそ、写真に収めて、救われている。
最初は空から始まったものの、写真に収めて救われるうちに、少しずつ、撮る対象が増えてきた。
美しい、その瞬間に救われてきたわたし。
でも、美しい、という言葉をまだ、なんとなく言語化できない。
でも、一つ、すごく気に入っている言葉がある。
純粋な感情ほど美しいものはない。美しいものほど強いものはない。
-夏目漱石-彼岸過ぎまで
美しい、とは強いメッセージなのだ。
思わず、心惹かれて、わたしを救ってくれる。
何か、すごく心動かた刹那的な瞬間を
わたしはこれからもカメラに収め続けるのだと思う。
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今日もたくさん救ってくれてありがとう。