webに関係する業界に身を置くことになった、俺歴史-2(全3回)
前回は、学生時代から社会人そして出向先の話をしましたね。この辺りでキャリアとしては、社会人4年目くらい。Web業界としては、2年くらいのキャリアです。今回も自分のEra Web Architectsです。
こんにちは稲本です。福岡でコミュニケーションや情報伝達に関する仕事をしています。良かったらスキなどお願いします。@sevenina
IAに出会う
HTMLやCSSのコーダーという立場で様々な案件をこなしていたころ、僕が一番興味を持ったのは文書構造というものでした。CSSやjavascriptを使った表現に興味がなかったわけではないのですが、 HTMLの文書構造という部分にすごく興味をそそられたのです。それが正直なぜなのかはいまだにわかっていません。
そんななかで出会ったのが「情報デザイン」「情報アーキテクチャ」でした。特に、「情報アーキテクチャ」は自分の中でビビビっときた感じがしました。 #表現が古い
「情報アーキテクチャ」というものに初めて触れたのが2008年の7月あたりだったのですが、このタイミングは出向期間が解ける2ヶ月ほど前。どこまでこれを東京という地で学べるか・・ということでしたが、正直そんな時間はありませんでした。ただ、すごくそこに拘りたいという気持ちだけが生まれたのは覚えています。
運命的な時間
確か、2008年7月あたりだったと思いますが、前回の記事で書いたWeb標準の教科書の著者の益子さんのHTMLの講座みたいなものがあって、独学ではなく誰かから学ぼうと思った僕は自腹で参加したのです。 #場所は渋谷
その時間が運命的だったと今も思っているのですが、その講座は夕方までだったのですが、講座終了後に「来週、セミナーをやる人がいて今から練習するんですが、みていきます?」という状況になったのです。
実際そのあとは暇だったので、せっかくなんで・・ということでその練習をみさせてもらいました。その場には、益子さんやその翌週登壇される方、そしてそのお仲間がいらしたのです。一通り、感想やアドバイスの様子を居残りの状況で拝見して、刺激を一通り受けたあと。
さて帰ろうかねと思っていたら、まさかの・・
「どうです?このあと飲みにいきますが、いきます?」
答えはもちろん「YES」です。それしかないですよね。 #他に回答なし
なのですが、なんとその会場にいたメンバーの中で僕を含めて2名しか「YES」の回答をしなかったのです。そして、そのまま渋谷の居酒屋へ。
現場・・というか、飲みの席には、Web業界の有名人がずらっと座りその中に僕ともう一人がいる。不思議な空間でした。お酒を交わしながら自分が「情報アーキテクチャ」に興味があることなどをお話しし、さらにもうすぐしたら東京を離れて福岡に帰ってしまうことなどもお話しし夢心地な感じだったのです。そこで出会ったのが、「情報アーキテクチャ」といえば日本ではこの人という人である長谷川さんの会社(株式会社コンセント)で働いている方でした。
何かが変わった
その後2年を過ごした東京を離れ、福岡に戻るわけです。福岡ではコーダーという業務もやりましたが、Webディレクターのような仕事もやることになります。しかし、どこかで「情報アーキテクト」への憧れを持っていたわけです。 #もしかしたらただのミーハーなのかと思いさえした
そして、数ヶ月経ちある2つの出来事が起こります。
1つ目が、2009年9月に東京は神田。cssniteの特別版で「IAスペシャル」というイベントがあったのです。当時上司に説明しましたが、理解してもらえずだったので、妻に相談し自腹で参加したのでした。 #カミさんありがとう
セミナー自体もすごく勉強になったのですが、懇親会です。懇親会で僕は思い切って、「情報アーキテクチャ」といえば!の長谷川さんに声をかけました。
あ、あの・・今日福岡から来たんですが、
まだ福岡では「情報アーキテクチャ(IA)」と言っても
誰もピンとこない状況で・・。
そんな中、福岡で「情報アーキテクチャ(IA)」を広めたいと
思ってるんですが、どうしたらいいでしょうか?
そのときの回答が僕を変えたと言っても過言ではありません。
「だったら名乗っちゃったらいいよ。自分はIAだって。」
まだ「情報アーキテクチャ(IA)」に関する勉強をし始めたくらいの僕でしたが、それを言われて、もうそうするしかないと思いました。自分をとりあえず福岡で立たせるためにはそれしかないと。
そして数ヶ月後、2つ目の出来事が起こります。ちょうど世間ではHTML5というものがわーわー言い始めたころ。Web制作の立場として勉強せねば・・ということで福岡で行われる勉強会に参加したのです。
少しイメージと違いました。というのが、HTML5ではあるのですが、ほとんどがAPI系の話で、文書構造がより細かくなるみたいな話はゼロだったのです。これはチャンスだと思い、次の回で、発表をすることにしました。
そこで僕は自分を「情報アーキテクチャ(IA)」だと名乗ったのです。当然、誰もが「?」な状況でしたが、IAの視点でHTML5を語り、IAだと名乗る奴になったのです。
よくわかんないけど福岡でIAって言ってる稲本という奴がいる
さらに僕はここで印象に残るように・・ということで、SNSのアカウントの写真を「侍・・というよりはちょんまげ」にして、
よくわかんないけど福岡でIAって言ってる稲本というちょんまげの人
を作り上げたのです。
そして、そこからもたくさんの出会いがあり、坂本貴史さんとのご縁が生まれます。
次回に続きます。#3回で終わるのか
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