ゆずるテンポと攻めるテンポ
駆け引きと言ってしまえば駆け引きな話です。
過去も何度も書いていますが、仕事というのは一人ではできないものです。一番わかりやすいのは、自分とクライアントという2名関係が最小単位であることは理解いただけると思います。
そんな中、やはり仕事いうのは自分のやりたいようにやりたいというのが性根のところじゃないでしょうか?それが思うようにできればストレスなんかないわけですよね。だって、自分のやりたいようになんだもん。
かといって、わがままし放題だと今度は相手がストレスを溜めます。相手にストレスを溜めてしまってはそれは仕事のクオリティとしてはよくないものでしょう。
このバランスを考えるにあたり、押し引き、駆け引き、譲り/攻めるということが必要になります。受け入れつつ、自分を出すみたいなことです。
そのために、僕が気をつけていることの一つにテンポというものがあります。会話のテンポをうまく使って相手のいい感じなところに差し込むみたいなものです。
だってお互いに共通していることがあるのです。それは「気持ちよく仕事がしたい」という部分です。
この波長を合わせる為にテンポを探していくのです。合わせるというのとは少し違うんですね。
物理を学んだ方はわかると思うんですが、波というのはうまく合わさると(同位相が合わさると)、大きな波に変わります。逆に、逆位相で重なるとゼロになるんですね。ノイズキャンセリングと同じ原理。
同じ波形にするのではなく、大きな波にするように波長やテンポを合わせるのです。そうすれば、お互いに納得のいく気持ちい領域にいけるような気分が生まれます。
ついつい自分の方向に持ち込もうとしすぎると、あれ?という結果になってしまうことも多々ありますよね。それは相手のテンポがわかっていない状況なのです。
相手のテンポを感じる為には、やはりきちんと話を聞くことがなにより大事ですが、同じように大事なのは、「わかってるよ」という反応を返すことです。僕の場合、うなずきとか返事ではなく「復唱」を使います。ただオウム返しではありません。同じことをいうのではなく、自分の理解を述べるのです。違えば違うと回答を得ることができますし、いいことづくしだと思っています。
こんな感じで相手のテンポを理解することができれば、譲るポイント、攻めるポイントが見えてきて・・・もちろん「あーしまった!ここじゃない」と思うこともありますが、それに気づけることが必要なんですね。
・・・とまぁこんな感じでコミュニケーションを円滑にすることはどんなシチュエーションでも大切なことだということです。
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