コミュニケーション力の重要要素「優しさ」と「尊敬」
2020/09/22に福岡にあるエンジニアカフェというところ主催で行われたオンラインセミナー「エンジニアリングに携わるために必要なコミュニケーション能力とは?」に登壇してきました。このセミナーはパネルディスカッション形式だったので会話ベースだったこともあり登壇でありながら気付きも多くありました。
今回パネルディスカッションを一緒にしたのは株式会社fusicの安河内さん。お初にお目にかかったのですが楽しくお話しできました。時間は約60分。その中で特に印象的だったことをまとめます。
可能な限り抽象的な言葉は減らす
これは僕自身が常に気を付けていることではあります。このnoteでも結構頻繁にこのテーマは取り上げているのですが、曖昧な言葉、抽象的な言葉はなるべく減らすというのが、今回話をした2人の同意見でした。やはりプロジェクトの進行においてエンジニアと非エンジニアという関係だけでなくデザイナーやディレクターなどと言った別の職種のメンバーとのコミュニケーションにおいても、可能な限り具体化するというのは共通の意見でした。
事実(ファクト)と自分の意見は明確にわける
具体化する中で、整理しなければならないこと、それは解釈と意見の違いです。先に書いた抽象的な言葉をなくして具体化させていくという過程は自分だけの解釈というものをある意味排除する方向性です。ですが、プロジェクトの進行においてクライアントの意向ばかりを伝書鳩のように伝えるだけでは、そこに「わたし」がいる必要を見つけにくくなります。クライアントの意見を踏まえた上で「わたし」はどう思うかを伝えてこそ、双方向のコミュニケーションは生まれると思いますが、今回共有したこととして、「伝える時には事実と意見をハッキリとわけないとだめ」というものがありました。
これは至極当然なことではありますが、ついコミュニケーションの最中に忘れがちなことかもしれません。改めてということではありますが、大切なこととして共有しました。
「いいものを作りたい」は共通の思い
今回のテーマのようにエンジニアと非エンジニアというようないわば対立構造のような表現については2人とも違和感は持っていたのですが、事実ネット上だったり伝え聞く中ではそこの心配というか事象を感じている人はいるようです。まぁ、だからこそ、今回のようなオンラインセミナーが行われたわけですが。。。
僕はいつも思うことを今回言ったのですが、
「どんな職種であったとしても関わる人たちはいいものを作りたいという思いは共通してる」
ということです。そこを咎める人員がいるのであれば、それは苦しいプロジェクトでしょうが、何かしらの「いいもの」を作りたいという共通認識があることを前向きに捉えて、「じゃあどうする?」と考えるほうが建設的だと思うのです。
これからコミュニケーション力は試される
ご飯を食べた後に「ごちそうさま」と言えるかどうかのコミュニケーション能力が異職種とのコミュニケーションにおいて必要な感じがしました。エンジニアだから、非エンジニアだからということではなく「人として優しさと尊敬を持てるか」なのかもしれません。
特にこれからコミュニケーションはこれまでと変わってきます。どう円滑なコミュニケーションが取れていくのかということが個人の価値に繋がるのではないでしょうか?今回も話で出ましたが、そこには何かしらのテクニック云々ではなく人間的なもの、優しさや尊敬という心の部分に丁寧になれるかが必要なのではないかと今回すごく感じました。
動画は公開されていますので、こちらからご覧ください。
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まとめ
正直、エンジニア・非エンジニアという区別が好きくありません。そこに変な線を引く必要はなく、仲間としてどういい時間を過ごしながら物事(プロジェクト)を進めていけるのかというところに焦点を当ててみたらいいのではないかと思いました。ちょうど、僕がここ数年興味を持ち続けている「コミュニケーション」に対する課題定義にも繋がる箇所です。結局は今回のテーマであった区別関係なく、人と人のコミュニケーションを丁寧に行うことにつきるような気もします。
最後に。今回モデレータをしてくれた松尾さん、誘ってくださった鈴谷さん、一緒に会話をしてくれた安河内さんに感謝します。とても楽しい時間を過ごせました。またこんな機会があればお声かけいただければと思います。
PS
しかし。。。安河内さん、大人だったなぁ。俺と結構年離れているのに、ちゃんとしてるなぁ・・・と正直おじさん思ってしまいました笑。