【ななちゃんのお産⑧】

今日は、ななちゃんの月命日。
朝から、みんなななちゃんと挨拶して、お線香あげてから出かけて行った。
私も今日お花を買ってこよう。
どんなお花にしようかな。
選ぶのが楽しみ。

さて、出産、入院の記録の最後を綴っていきます。

前回の記事はこちら。

※誕生死した赤ちゃんのお話です。これ以上、読むのが辛い方は読まないでくださいね。

2024.5.11 前回の続き。
ななちゃん誕生死の翌日。

入院の最後の夜。

入院2日目の点滴のときに付き添ってくれた助産師さんが夜勤だったのか、会いに来てくれた。

ななちゃんをしばらく抱っこしてくれていろんな話をした。ななちゃんのこと、ななちゃんのお姉ちゃん、お兄ちゃんたちの話。ななちゃんは、雨の日には生まれず、晴れた日に生まれ、退院の日も雨が降らず、うちの家族みんな雨女、雨男なのに、1人だけ晴れ女なんじゃないかという話。たぶん30分くらい、部屋にいて私と雑談してたんじゃないかな〜と思いました。

この日2回目なのに、こんなに親しく、そして昔からななちゃんを知っているかのように、話しかけて、いろんな話して、抱っこしてくれて、ななちゃんも喜んでいたのではないかな。

ななちゃんを自分のベッドに寝かせて、添い寝をした。

夜中に目が覚めた。
隣にななちゃんはいる。

授乳は必要ない。
泣かない。

そのことが少し寂しかった。

でも、ななちゃんがそこにいることは嬉しい。幸せだ。
ななちゃんを産んでよかった。
ななちゃんがお腹に来てくれてよかった。
ななちゃんは、頑張って生きたなぁ。
すごいなぁ。


そんなことを思いながら、もう一度眠りにつく。


2024.5.12   朝方、5時ごろ。

やはり目が覚める。

これがゆっくり過ごせる最期のときかもしれない。
そうだ、子どもたちみんなにしてきたみたいに子守唄を歌おう。
そう思って、抱っこしながら童謡をたくさん歌った。


おつかいありさん
森のくまさん
犬のおまわりさん
めだかの学校
チューリップ
ちょうちょう
雨ふりくまのこ
鯉のぼり
にじ


涙が溢れてきた。
どんな気持ちなのかはわからない。
でも、歌っていると涙が自然と溢れてきた。


朝になり、ご飯を食べ、尿検査や採血をし、先生と診察。
この日も先生は、お休みだろうに、朝早くからやってきた。


内診をして、


子宮にまだ結構悪露が残ってますね。
お腹は痛くない?
(思ったより後陣痛が痛くなく、耐えられる程度で、湯たんぽ抱えてたら大丈夫だった)
お腹が痛くならないと、子宮が収縮しなくて悪露が出ないので、子宮が戻るように薬出しますね〜。お腹痛くなるので飲んでね。


と言われる。
そして、ガチャゴチョ器具を使って、いろいろ処置をされる。


あと、母乳を止める薬を飲むかを出産後聞かれたが、自然と止まることを願い(私のおっぱいは、初乳を飲ませ、赤ちゃんに吸い付かれることで出てくる)、薬を飲まず自然に対処することにした。


おっぱいも、痛くなったら、連絡してきていいですからね。
それと、貧血は、血液検査の結果、大丈夫そうなので、鉄剤は飲まなくていいですよ。


と言ってもらえた。


(子宮収縮が思ったほどではなかったためなのか)本当は、もう一日入院してもいいけれど、退院したいよね?家族のところ帰りたいよね?


私の気持ちを汲んでくれて(私は長女の初めての宿泊体験が控えていたため、翌日好物の唐揚げを作ってあげたかった)、退院が決まった。


10時過ぎに夫が来る予定だった。
夫が来たら、ななちゃんのお洋服を綺麗にして退院の予定だった。
帰りに、母の日だから、お世話になった実母と義母にカーネーションを買って帰ろう、そんな約束をしていた。


先生も、


旦那さん、何時に来る?


と見送りのためか、何度か聞いてきた。


なかなか10時を過ぎても来なかった。
10時半ごろ、ようやく到着。


ごめんね、遅くなって!


はい、これ!


と一輪のカーネーション。


家に帰ってから撮影(生活感溢れる家が…)


ななちゃんからだね!ありがとう!

とっても嬉しかった。
夫、ありがとう。


薬をもらってすぐ飲み、すぐ子宮収縮始まって痛かったけど、退院。


退院は、表ではなく裏口から。
先生や、日曜の看護師さんが駐車場まで見送ってくださった。


(お世話になった看護師さんも、お見送りできないから、最後にななちゃんに会わせて、と朝一で部屋に来てくれた)


先生は、車が見えなくなるまで見送ってくださった。


お世話になりました。
この病院で診てもらえて、ななちゃんを産んで本当によかったです。
ありがとうございました。


そして、やっと家族に会える!



そして、こちらの記事が、帰ってきた日の記事です。


【ななちゃんのお産】シリーズは、この回で終わりです。読んでくださった方、ありがとうございます。
次は、妊娠のときの記録と、棺を作ったときのこと、他の家族のその後など少しずつ綴っていけたらなと思っています。

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