【妊娠の記録18】誰の鼓動ですか?
前回記事はこちらから。
七奈ちゃんの病気については、こちらの記事より。
今日の記事は、胎話師さんとお話した2日後の話。
この記事を読んでる皆さんは、赤ちゃんの鼓動を感じたことはありますか?
お腹の赤ちゃんの心臓の音って、機械を当てなくても聞こえるのかな?
私の場合は、聞こえて、感じていた。
4/16 27w3dのこと。
私は、静かにじっとしていると下腹部辺りがドクッドクッって感じる気がして、それが七奈ちゃんの鼓動だと思っていた。
横になって寝ているとき、朝起きたとき、お風呂にゆっくり浸かっているとき…
七奈ちゃんのお腹の体勢にもよるのかもしれないけど、聞こえるときがあった。
この日も放課後、職員室でデスクワークしていると、赤ちゃんの心臓の音が聞こえた気がした。
あれ?七奈ちゃんの心臓の音かな?
と思い、お腹に集中する。
ドクッドクッ
と聞こえる(感じる!?)気がするので、たまたま時計を見てみると、心拍が15秒で8〜9回とか。。。なので、1分間に32〜36回。
あれ?少ない?
何回かやってみるけど、やっぱり少ない…。
私の心臓の音じゃないよね?
(大人の心拍にしても少ない…)
七奈ちゃんが危ないんじゃないか…
そう思って、夫にLINE。
夫に、病院に連絡してみたら?
と言われ、病院に電話する。
(ちなみに、いつも、何かあったら連絡してね、と言われていたけれど、この日がこちらから電話したのは、初めてだった)
職員室では、みんなが心配するといけないので、一旦外に出て、電話をかけてみる。
症状を詳しく教えてください。
と言われ、
赤ちゃんの鼓動が聞こえるんですけど、ゆっくりな気がして…
と言うと、
誰の鼓動ですか?赤ちゃんの鼓動?お母さんの脈拍の音ではなくて?
と先生に言われる。
いや、赤ちゃんだと思います。静かにしてると、心臓の音が聞こえてきて…今、たまたま時計を見たら、15秒間で8〜9回とかで心配になってるんで、かけてます。
と伝えると
とりあえず診察するので、来てください。何時ごろ来れる?
と病院で診察してもらえることになった。
夫にも、すぐ来ていいと言われたことを伝え、待ち合わせをして一緒に来てもらった。
診察室へ入ると…
えっと、鼓動が聞こえるって?
と先生。
はい、聞こえます。
時々聞こえますよ。お風呂入ってるときとか…
と普通に話すと、
先生は、
???(首を少し傾げる)
お母さんの心臓の音ではなく?
ともう一度聞かれ、私も自信がなくなりながらも、
たぶん、赤ちゃんだと思うんですけど…
と答える。
え、普通は聞こえないんですか?
と聞くと、
いや、普通は聞こえないと思うんですけど、〇〇さんや七奈ちゃんは、不思議なことたくさんあるからなー
と言いながら、エコー診察を始めた。
お母さんの言う通り、遅くなってますね。
40回/分くらいになっています。本当に聞こえているんですね〜
と先生は驚きだった。そして、エコー画像を見ると
浮腫も悪化してきています。
と言われた。私が見ても、エコー画像の手は、浮腫んでいるし、お顔も浮腫で、目やお口が埋もれてしまってきている。鼻がかろうじてわかるかな、という感じ。
表情が先週とだいぶ変わってしまってきていて、驚きとショックを隠しきれなかった。それでも先生は、
とても可愛いですね、ほら、お鼻が見えてますよー手も見えますね。
と七奈ちゃんのこと、たくさん褒めてくれていた。
それから、なんと、前週の健診では頭位だったのに、またしても骨盤位に変わっていた。
逆子ちゃんになってますね〜。前回、頭下でしたよね。この浮腫の状態で、逆になる元気があることがすごいです。ななちゃんは、やっぱり強いですね〜。本当に強い子。お母さんとお父さんも強いもんね。七奈ちゃんは、本当に強いなぁ〜
と先生が感心していた。この浮腫や心拍では、本当にいつ何があってもおかしくないことが伝えられた。
そして、前回と同様
お母さんの浮腫、体重の変化、血圧の変化には十分注意してくださいね。お母さんが具合が悪いときには、早く出さなくてはいけません。それから、お腹が張ったら、必ず休むこと。羊水の量も増えているし、お腹の赤ちゃんも浮腫んでいるので、お腹は張りやすくなっていまさからね。
と念を押された。
状態は悪くなっていたけれど、私と夫はなんだか明るかった。
さっちゃん、本当すごいね。
先生、ビックリしてたね。
むしろ、笑ってなかった?
心臓の音って、普通聞こえないんだってね。
そんなことを帰りの車で話していた。
七奈ちゃんは、強い子だから、きっと大丈夫。心拍がゆっくりになっても、それでも生き続けるんだ。
なんなら、予定日まで、この心拍でもずっと生きて産まれてくるのではないか。
諦めの悪い私たちは、きっと心のどこかでずっと前向きに、ただひたすら七奈ちゃんと生きていくことだけを考えていたから、暗くなっている暇はなかった。