【妊娠の記録17】胎話師さんと話した話

前回記事はこちらから。


正直、胎児水腫になったとわかってからは、毎日不安があった。

毎日、朝起きて、胎動があることを確認して、胎動とともに、

ななちゃん、おはよう!
今日も晴れてるね

などと声をかけて、1日を始める。

いつまでも元気でいて欲しい
でも、もしかしたら、いつかこの心臓は止まってしまうのかもしれない。
いや、でも、きっと元気で産まれる。

そんなことを毎日考えながら、1日が始まる。

ななちゃんが元気なうちに何をしよう?
の一つとして、友達の知人の、「赤ちゃんとお話できる人」と会ってみることにした。

2024.4.14(27w1d)の話。

赤ちゃんとお話できる。

一見信じられないような話。

でも、このときは、信じて、お腹のななちゃんと話したい、どう思ってるのか聞きたい、そんなことばかりを考えていた。
今話さなきゃ、きっと一生話ができないかも。
そんなことも考えていた。

約10年前、長女の出産の前に、「かみさまとのやくそく」というドキュメンタリー映画を観た。
赤ちゃんは、みんなママを選んで産まれてくる。
虐待を受ける子も、流産になっちゃう子もみんなママを選んで産まれてくる。

そして、赤ちゃんのときのこと、産まれてくる前のことを覚えている子どもたち(胎内記憶)やお腹の赤ちゃんとお話できる人たち(胎話師さん)がいるということも、このときに知っていた気がする。

だから、自然とななちゃんは、私と夫を選んで、私たち家族を選んで、命を授かったんだなということは、お腹にきたときから、思ってた。

お腹にきたかったんだって。

だから、実際にななちゃんのお話を聞きたいと純粋にそう思っていた。

さて、まず、その胎話師さんのお家へ向かうのに、最寄りの駅まで迎えにきてもらった。自分で運転も考えたが、うちから1時間以上かかりそうなので、電車で行くことにした。
胎話師さんは、会って、少し雑談をして、その後、

今日は、それでどうして来てくれたの?

と聞いた。
お腹の中のななちゃんの事情を話すと、

最近、本当よくその手の相談を受けるのよね〜

と話しながら、すでに何かななちゃんの声が聞こえているようだった。

胎話師さんのお家に着いてから、ゆっくり話した。録音してもメモしてもいいと言われたので、メモをとったのだけれど、今となっては、録音してもよかったかなぁと思った。

ななちゃんは、何の悪気もなく、

触れ合う時間が短いなぁ(えへっ)

という感じで話しているようだった。胎話師さんには、その短いっていうのが、どのくらいをさしているのかはわからないと言っていたけど、「しかたないじゃん!」という感じで、お話してるよ、と言っていた。

無邪気で、でも強くて、楽しそうなななちゃんの姿が浮かんだ。

ななちゃんは、どうしてママのお腹に来てくれたんだろうと聞くと、

楽しそうだった。
自分(ななちゃん)をたててくれそうだった。
ママは、どんな自分でも、自分を見てくれて、認めてくれるって思った。
自分の存在を見て欲しいって思った。

そして、

先々お母さんお父さんたちは、悲しみを乗り越える力があるでしょ。
私たちに、こういうプレゼントをくれたんでしょ。

と話しているらしかった。

胎話師さんによると、ななちゃんは、決して悲しませるつもりはないみたい、と話してるし、どこまで命が短いかもよくわかってない(どうしよっかなぁ〜って悩んでる)、そんな感じらしかった。


そして、ななちゃんは今のこの状態を楽しみたいと思っているらしかった。とても居心地がよいと言ってくれた。

触って
声かけて
話して
いろんなものを一緒に見たい
産まれてくるときは、みんなに見て欲しい

今が1番お外に出られるときだから、楽しみたい

そう言ってた。
ななちゃん自身は、お腹の中で、自分の人生をとっても楽しんでいた。

それから、ななちゃんは、

お姉ちゃんに抱っこしてもらいたい

そう思っていた。


ななちゃんの話の中で、一貫して

ママは強い

と言っていた気がする。でも、ママは強いけど、強がりらしい。(それは、ドキッとした)
確かに自分は強いなって思ったし、夫にいつも強いよね、と言われてる。でも、どんなときも結構無理して明るく振る舞ってしまうタイプっていうのは、自分でもよくわかっていた。


ななちゃんは、とっても見られたい子で、自分がお腹にいたことをみんなに知ってもらいたい子のようだった。証が欲しいというようなことも言っていたので、マタニティフォトとかいいのでは?と胎話師さんに言われた。マタニティフォトに、お腹にメッセージとか書いたらどうかという提案もあった。今まで、お腹に絵や字をかいたマタニティフォトは、撮ったことがなかったけど、可愛くしてあげてもいいかなーって思った。


私は、胎話師さんと会ってから、ずっと号泣で泣きっぱなしだったけど、ななちゃんとお話できてよかったなと思った。

そして、ななちゃんとはいつでも話せるんだよ、と教えてもらった。お腹に手を当てて、目をつむって、話しかけると、答えてくれると教えてくれた。
娘にも教えたら、娘もお腹に手をじっとあてて、そして、何かを話すようになった。


この日また改めて、ななちゃんとの時間を大切にしたい、家族の時間を楽しく過ごしたいなと再認識できたと思う。

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