【Mリーグ】「勝ち負けと采配は関係ない」とは言わない方が良い理由
こんにちわ、ちーといです。
麻雀好きが高じて麻雀専用ツイッターを開設したものの、もっと長文で考えを発信したい気持ちが強くなり、Noteを開設しました。あくまで個人の感想にはなりますが、ご笑覧いただければ幸いです。
記念すべき初投稿は、先日の鈴木たろうプロのMリーグに関する以下投稿について。
議論を呼んでおりましたが、コメント欄を読んで既にたろうプロも以下のように結論付けています。(一方で、再度関係ないとも言及されていますが笑)今更何かを議論喚起する必要もないかもしれませんが、日頃麻雀観戦の在り方において私が考えていることを表現するのにぴったりな題材だったので、こちらについて意見を述べてみたいと思います。
正しいが、言わない方がいいのではないか
まず私がたろうプロの投稿を見てすぐの感想は「その通り。でも、なぜだろう、賛同はしたくはない…」でした。この自分の感覚の正体を自ら暴くのに数日を要しましたが、結論私は「正しいが、言わない方がいいのではないか」と思っています。そう感じた理由を記載していきたいと思います。
采配の与える影響度は小さい
采配により「対戦データや相性からその日の選手起用を考えて勝利に導いた」というような考え方を目にすることがたびたびあり、この点に対し「データ不足だし、相手に合わせるのも選手の実力」と異を唱えたかったことが今回のたろう選手の発信の根幹だったのではないかと推察します。実際、その程度の単純な根拠で勝利に導くけるほど簡単なものではないことは論理的には自明であり、影響がほとんどないという点は私もおおむね賛同するところです。例えばプロ野球で昔中日ドラゴンズが落合博満氏を監督に招聘したことをきっかけに黄金期を迎えたようなことは、Mリーグでは起こりえないでしょう。野球をはじめとするその他チーム競技と比べ、采配がMリーグの勝敗に与える影響が決して大きくないことは、多くの皆様に異論がないことと思います。
ただし「全く影響がない」とまでは言えない
では、完全に采配と勝敗は関係ないのか?と聞かれれば私の答えは「No」。なぜなら、これは井出康平プロを含む多くの皆様がコメントされていましたが、勝敗に「メンタル」の影響が否定できないからです。麻雀を長く嗜んでいる方であれば、普段ならどうってことのない選択にも自信が持てなくなったり、集中力を欠いてミスをしたりする経験が無い方はいないでしょう。であるならば、選手のメンタルを安定する環境づくりや、その日自信をもって気持ちの良い選択ができそうな選手を起用することの勝敗への影響をゼロだと断定することはできないでしょう。
小さい影響は無視してよいのか
では、麻雀において勝敗に最も影響するのは何でしょうか。「当然選手の技術だ!」と、言いたいところですが、残念ながらそれ以上に「運」の影響が大きいゲームであることは多くの皆様がお気づきのところでしょう。とするならば、運に大半を支配される中でも、技術で発揮できる小さな期待値をコツコツ積み上げ、勝利可能性の最大化を目指すのが麻雀というゲームではないでしょうか。
実際ドリブンズをはじめとする意識の高い選手は、勝敗に影響するのは10000半荘に一回くらいじゃないかと思わせるほどの小さい選択さえもプロ意識高く考え抜いている姿は、ファンとして非常に尊敬するところです。
ただ、そうであるならば采配に関しても、たとえ小さな影響でも、無視せず積み上げるスタンスをとってほしかったなぁと感じる次第です。
視聴者は麻雀観戦に何を期待しているか
また、勝敗への影響が小さいという事実があったとしても、それを「言うべきだったか」というのは更に検討すべき論点です。
これは難しく一概には言えませんのでまた別投稿で詳しく書きたいと思っていますが、麻雀観戦には「技術を見て欲しい麻雀プロ」と、「ストーリーを楽しむ大勢のライト層視聴者」の間にギャップが存在するように感じています。この点はたびたび議論を呼んでいますね。
完全に個人の意見ですが、私としてもMリーグというストーリーを楽しむうえで「監督?関係ないっしょ?」というスタンスのチームより「監督、マネージャー、ファン、すべての力で勝ちたい」というスタンスのチームをより応援したくなります。麻雀は個人競技でありながら、Mリーグはそういったストーリーが楽しめるようにするためにチーム戦になっていて、それが人気になった大きな人理由のひとつであることは事実なのだろうと思っています。
【結論】言わなくて良かったかな?
采配が勝敗に完全に関係ないとまでは言えないものの、軽微な影響しかないため、たろうプロの投稿は間違ってはいないでしょう。
ただ、小さな期待値さえも高める姿勢をここでも貫いてくれればカッコよかったし、視てもらうことを職業にしているMリーガーが、チーム戦を楽しむストーリーを減らしてしまうような事は言わなくてよかったかなぁ?というのが私の結論です。
実際、私もボーダー争いの佳境に育成中のまるこ(丸山奏子プロ)をルール上出す必要のない11試合目に向かわせた采配に心を打たれ、ドリブンズというチームが好きになりました。それが勝敗に直結しているとまでは言いませんが、そういうストーリーを楽しんでいる視聴者がいることは間違いなく、そこも大切にして頂けると嬉しいなという思いで筆をとりました。
とは言え、これは完全に私個人の感想であり、そういうことを言っちゃうたろうさんだからこそ、そういうドリブンズだからこそ応援するっていう人もたくさんいることでしょう。そんなストーリーも加わって、ますます面白くなってきたMリーグが今日もめちゃくちゃ楽しみです。
長文にもかかわらず、最後までお読みいただきありがとうございました。
なお、意見を述べるためにたろうプロの投稿を引き合いに出しましたが、楽屋配信を見るくらいたろうプロ含むドリブンズは大好きです。もしファンの方でご不快に感じられた方がいらっしゃった場合、心よりお詫び申し上げます。
ちーとい