牌譜添削⑤雀豪3さん
今回の牌譜主さんは雀豪3さん。雀聖直前で足踏みしている、まさに今回私が意図していた対象のど真ん中。さぁ、気合入れていきましょう!
●成績概観
着順傾向
2,3着率が多めの分布。ラス回避を意識するあまり、ややトップ率も取り逃す傾向が多くなりがちなのでしょうか。
攻守バランス
2,3着多めのバランスからの推測通り、低参加型ですね。低打点、低和了率、低放銃率で我慢強い麻雀が持ち味でしょうか。ただ更なる昇段を狙うには、このスタイルでいくにしてもあと少しだけの攻撃力アップが必須になってくるでしょうか。
●牌譜検証をして感じた課題
①チャンスを逃さず決め手を作る
ラス回避をするための基本的な放銃回避は身についているように感じます。一方、低打点の常に押し引き判断を迫られる痺れる戦いだけではなく、時にはもうラスの心配がないくらいのアガリを決めて楽に戦う展開も作りたいです。逆にその方がジリ貧でラス目で迎えた終盤で不利な攻撃を強いられる展開を減らすことができて、結果としてラス回避にもつながると思います。そういう決め手にできるチャンスを逃してしまっていると感じるケースがいくつかありました。
②アガリに近づく鳴き・近づかない鳴き
たまに、「ん?この鳴きアガリに近づいているか…?」という不思議な副露がありました。鳴いた場合と鳴かなかった場合のシャンテン数と残った形の比較はもう少し丁寧にしてもいいかもしれません。
➂考えて考えて、考えすぎ…?
後は、正直打牌の意図が私では汲み切れない不自然なものもいくつかありました。恐らく、私が気づかない何かを考慮しての選択なのだろうと思いますが、その場合も魂天になれた私が気にも留めていない論点なのかもしれないと思っていただければと思います笑
●事例集
8/19 19:10の半荘南1局
見落としか、対面への放銃ケアかわかりませんが、いずれにしてもラスめのここでは打4pで567三色を狙いたいです。面前リーチなら倍ツモ、鳴いても7700まで見える手ですので、ここは決め手にしたいです。
8/17 18:55の半荘東2局
これはスーパーリーチでしょう。恐らく下家の仕掛けにピンズを掴んだらオリることを意図してダマテンにしたのだと思いますが、自分の手が良形打点十分の場合はヒヨる必要はありません。1対1のめくり合いというのは、待ちが同数だったとすると勝敗は五分ですが、自分が放銃に回るケースはそのさらに半分です。(残りはツモられ) よってここはヒヨることなく決め手にしたいです。索子の下が場況絶好ということもあり、勝率もそこそこ高そうです。
8/11 22:22の半荘東1局
これも三色を見落としでしょうか?攻守ともにここは索子の下を外すのが優秀そうです。こういう見落としが散見されるのは、勝負手をどこかで作ってやろうという意識が少し弱いからかな?と推測しています。
8/17 19:33の半荘東3局
この実質シャンテン数の変わらない鳴き(1シャンテンの形は役なしのため)はあまりアガリに近づいていなそうです。鳴ける手になる反面シャンポンの後付け受けが残ります。一方面前ならすべて両面でリーチ一盃口+αと打点も狙えます。ここはスルーがオススメです。
8/11 22:22の半荘南1局1本場
チャンス手ですが、焦りすぎです。これはアガりに近づいていないですね。前の例と合わせてですが、鳴いてアガリに近づいているかは検証するクセを付けてみてもいいかもしれないですね!
意図が汲み取り切れなかった打牌
特に8/18 21:20の半荘を見て、考えすぎて迷走してしまっている?と感じました。私も混乱した時期がありましたし、よくある話ですからお気を悪くされないでください。
私には意図が推測もつかなかった打牌がいくつかありました。恐らく何か考えがあってこの選択をしているのでしょうが、私が推測もつかないということはその考えは「大した論点ではなさそう」と解釈していただければと思います。難しく考えすぎている可能性があるので、いったんリフレッシュしましょう!
列挙していきますね。
まとめ
推測に過ぎないのですが、勝ちたい気持ちとそのために試行錯誤している様子がすごく伝わってくる牌譜がたくさんありました。そんな主さんに今必要なのは、もう少し麻雀をシンプルにとらえることではないかなという気がします。麻雀で一番重要な手組と押し引きをしっかりしさえすれば、雀聖にはなれるし魂天だって夢じゃないと思っています。それ以外の影響の大きくない論点は思い切って考えることをやめて、アガれる手をしっかりアガる、そうでない手はやめるということを徹底するだけで劇的に成績が改善する気がします。主さんの今後の麻雀生活に少しでもお役に立てれば幸いです。