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【和訳】BAZAAR 11月号🕊️
Q
<無人島のディーバ> ティーザー映像を見たのですがファンタジー要素がある場面が多かったですよね。人魚のように海で泳いでみたり、ドレスを着たり、ギターを弾いたり。無人島に放流され15年を過ごした歌手志望ソモクハがディーバになるまでにどんな準備をしましたか?
A
台本を初めて見たときこの作品をするならやることは4つあると思いました。歌、水泳、ギター、方言。キャスティング確定報道が出たあと、知人がそれぞれ違った反応をしたことが面白かったです。「ミュージカルドラマやるそうだけど」「アイドル役やるんだって」どこにもそんな言葉なかったのに。
Q
ディーバという単語自体が与えるニュアンスが多様であるからではないでしょうか?
A
そうですね、誰かはディーバという単語が多少古い印象の単語だと思うかもしれませんが、実は最初にタイトルに惹かれました。一体どうして無人島のディーバなのか?どんな人物なのか?タイトルが与える強烈さも作品を選ぶ際に重要だと始めた感じた作品です。
Q
先ほどおっしゃった4つは全てマスターしましたか。
A
「恋慕」を撮影して水中撮影は二度としなくていいと思ったのですが無人島で食べて、生きるためには水泳は必須でした(笑)釣りもして、アワビも取らないといけませんから。軽い気持ちで始めましたが、モクハとしてやらなければならないことが本当に多い作品でした。レッスンを受けて録音して、一日中スケジュールでいっぱいな半年を過ごしました。
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Q
パクウンビンが定義するディーバはどんな姿ですか?
A
確実に代わりのいないたった一人の人間。モクハはドラマ内で往年のディーバだったユンランジュを見て夢を膨らませ、その役をキムヒョジンさんが勤めました。ディーバは自身が持っているものを確実にしなければならないと考え、ディーバになるモクハの人生がどう動くのかが気になりました。その点を視聴者の皆さんにも最後まで見守ってくださればと思います。
このお話は「歌手挑戦記」のように見えますが実は「人生挑戦記」です。チャート1位になるべく奮闘するストーリーではなく、無人島に流れついた幼い少女が望む人生を生きるまでの、たくさんの人物の人生が詰め込まれているものです。撮影をしながらとりわけファンのことを考えました。
Q
ファンの立場を考えてみたということですか。
A
ランジュに対するモクハの気持ちを覗くとファンが抱いている気持ち、愛を感じました。それをしっかりと表現しきろうと考えました。男女間のロマンスではなく二人の関係が「womance(Woman+Romance)だと感じたりも。
<ウヨンウ弁護士は天才肌>を撮影しながら一人で耐えて、内面と向き合う時間が多くありました。正直孤独な時間でもありました。そんなときこの台本を見てモクハであれば人間パクウンビンとして難しい点をたくましく乗り越えていける気がしました。
Q
女優パクウンビンがウヨンウ後どんな役を務めるのか注目されていますが、モクハの明るいパワーをもらいたかったようですね。
A
良いオファーをたくさん受けましたが、その当時モクハの力をもらいたいという気持が大きかったです。ドラマでモクハは物理的に島に漂流していますが、私は私たち全員の心の中に無人島があると考えました。他人にはわからない、誰も足を踏み込めないそんな空間を一つずつ持って生きているのではないか。もしかするとこのドラマはひとりでどのような人生を歩んできたのかによって人々との関係に影響を与え、人生の方向を決めることができるというメッセージを伝えるものではないかと考えました。
パクウンビンとして揺らいでいた部分を、モクハを道しるべにして学びたいという気持がありました。
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Q
モクハは期待した通りの情熱あふれる少女でしたか?
A
撮影が終盤に差し掛かった今振り返ってみると、私は大きなものを望んでいたのかもしれないと考えます。モクハなら何かすごいことを起こすのではないかという。本当はモクハなら小さなものの大切さを見つけられるはずなのに。表面から見える姿がとても明るくて情熱的に見える人でも、内面の深い部分で影を持っているから光を現すことが出来ると考えています。
ソモクハは15年間一人でしたが、どうして前向きでいられたのか。生きることに耐えながら「あと5分だけ生きてみよう」という気持で生きてきたはずです。誰かの人生を悲劇、喜劇に分けることは出来ませんが、悲劇を喜劇にすることができるのもモクハだけが持つ力です。そんな力を教えてもらっています。
Q
キムヒョジン、チェジョンヒョプ、チャハギョンとの共演でしたが、撮影現場の雰囲気はどうでしたか。
A
とても良かったです。私たちだけの言葉で現場を「草食動物が集まったような撮影現場」と例えていました。お互いの垣根を守り、領域を超えないような。
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Q
ティーザー映像ではステージに上がる前にモクハがきっぱりとした口調で「この瞬間から私の空っぽな15年に意味が生まれた」と言っていますよね。パクウンビンとしても人生の中でそのような瞬間はありましたか。
A
(熟考したのちに)今年の百想芸術大賞のときだと思います。全く予想していなかったことだったので受賞コメントを話す時間が非常に長く感じました。その時かすめた考えが「私はこんな日を夢見ていたんだな」でした。賞のために演技をしたことはありませんが、幼いときから漠然と大賞を受賞できるほどの大人になれたらいいと思っていて。その日私ですら忘れていた気持ちを思い出しました。
Q
子役として演技を始めいつも可愛い妹のようなイメージを持たれていましたが、いつからか度胸のある姿に「心強いオンニ(ハングル)」のようなフィードバッグが増えたとか。そのような姿になるまで影響を受けた人物はいますか。
A
丈夫になって来たし、自分自身でもかなりしっかりしている方だと思うようになりましたが、一度ずつくらいは周りの人に肩の荷を下ろして弱い姿を現したと思います(笑)
幼いころからロールモデルにしたり、誰かを真似したがったりする子供ではありませんでした。「私の道を行こう」ときっぱりとした態度までではありませんでしたが、自ら正しい方向に向かっているのか自主点検をするような子だったというか。かつては現場で大人たちのアドバイスをたくさんもらいましたが、みんな本人の経験を話してはくれませんでした。そのような話をたくさん聞いているうちに消化方法を間違えれば胃もたれすると考えるようになりました。どんなに良い言葉だとしても結局は自分で気づかなければ本当の行いにはならないから。
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Q
10代の時期にそのような考えをしていたとは改めて歴の長さを感じます。
A
アドバイスというものはよく聞こえるものだけではなく、時には窮屈に感じることもあるものです。自分の考えはそうではないのにという。そのためアドバイスをあれこれと追いかけリスクを負ったり、良くない状況を招いたりしたくないと思いました。少なくとも私が正しいと思う方向に従ってみようと。
Q
今までの数年の間「ストーブリーグ」「ブラームスは好きですか?」「恋慕」に続き「ウヨンウ弁護士は天才肌」まで相次いで作品を続けながら責任感の程度も変わったと思います。
A
そうなるほど人を信じています。多くを背負わなければならないことは、ひしひしと体感させられます。しかし、逃れられないことだから逃げたいという考えはありません。しばしば手に負えないときがありますが、自分を保つためにも人を懸命に信じなければならないと考えています。
今の私を決定的に作ったのは大学時代です。多くのチームプロジェクトをしながらこの、人を信じるということに気が付きました(笑)。分業することより、いつも一人で初めから最後までやることが楽な性格でしたが、仕事を請け負い、リーダーを務めて分担の大切さを学びました。
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Q
心理学を専攻し自分の気持ちを気遣うようになったというウンビンさんにも、神経質になったり不安定だったりした時期があったのでしょうか。
A
やはり20代序盤の時でした。今も決して自らをすべて知っているとは言えませんが、私という人を知ってくためにたくさんの時間を過ごしました。私らしいとは何か、私らしくなくて落ち込むときも私らしくて落ち込むときも多く葛藤していた時期。勉強した学問が多くのことを振り返えれる通路になってくれました。
Q
デビュー後初めてファンクラブ「ビンゴ」ができました。ファンミーティングを開き、物理的に実際にファンとの対面を果たしたことは新しい挑戦だったと思います。YouTubeにIVEのダンスを踊るチッケム映像もアップロードされていましたね。
A
愛は見えるということを初めて感じた経験と言いましょうか。私は愛を語ったり、信じたりするタイプの人ではありませんでした。両親が子供に向ける愛を感じ、頭の中では分かっていましたが、いつも愛とは何かと考えてきました。その愛する気持ちを見て「これが愛なんだな」、愛と表現してもいいそんな気持ちをすべての瞬間に感じました。
海外に行けば国籍も言語も違うのに作品のキャラクターを好いてくれて、私という人まで好いてくれる気持ちがとても不思議でしたし、ありがたかったです。共にした時間が良い思い出で残ることが私の最初で最後の目標です。その時間が惜しくないほど作り上げること。誰かを好きでいれる時間で自分を好きでいることもできるから。
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Q
誰かを好きでいる時間の中では、自分のその姿をまた好きになれるということ。今おっしゃった言は一度推し活をした人ならみんなが共感できると思います。
A
ファンたちが伝えてくれるメッセージの中で共通してみられる気持ちです。ずっと家族に献身してこられ今になって好きなことを見つけたというお母さまのメッセージから人それぞれ多様です。ファンによって違いますがその気持ちを覗いてみるとただただ、恐れ多いです。
Q
今年デビュー27周年を迎えます。今より経歴が2倍になったパクウンビンはどんな姿だと想像したことはありますか。
A
正直、10年後、20年後の姿を一度も具体的に考えたことはありません。ただいい人、いい大人になっていればいいですが、私が幼い時包括的に抽象的に望んでいたように向かっている方向が私にとって間違いではなく道なことを正しい道なことを願います。パクウンビンはこんな人だと決めておきたくありません。いつも内面では変化している人。ずっと自分自身を知ろうとする人ではないでしょうか。
出典
🔗https://www.harpersbazaar.co.kr/article/81651
※意訳あり
和訳ミスありましたら申し訳ありません🙇♀️