【ネタバレ注意】クトゥルフ神話TRPG『カタシロ』【PL感想】
シナリオ名:『カタシロ』
シナリオ作者:ディズム様
【PDF】カタシロ - ディズムストア― - BOOTH
リプレイ動画も演劇も、幅広く展開されているディズム様シナリオの『カタシロ』。
ずっとプレイしたくて堪らない中、耐え切れず友人の照屋さんにKPをお願いしてPLとしてセッションさせて頂きました。
※感想中心で書いていきますが、シナリオの内容に触れることもあると思うので、以下の内容はネタバレ注意。通過後推奨。とさせていただきます。
(話の大筋などは共通認識として大分省略しております)
* * * * *
* * * *
* * * * *
* * * *
* * * * *
本シナリオに挑む探索者について
今回『カタシロ』に挑ませていただく探索者、私は継続キャラで挑ませていただきました。
探索者名:佐倉 梓(さくら あずさ)
性別:男の娘 年齢:25歳
職業:YouTuber(タレント)
小柄で可愛い男の娘系YouTuber。
YouTubeネームは『あずず』
その計算しつくされた可愛さは女も男も魅了する。
ゲーム実況や雑談がメインだが、初見のゲームに対しても理解力が早い事に定評がある。
「~~ですよねぇ」「~~だよねぇ」という感じで基本的には敬語口調だが、語尾に小さい母音が入りがち。間延びした口調。
(キャラクターメモからコピペ)
通過シナリオ:『レンジでブン』『とんでもない部屋の4つのとびら』
今回対話が多いシナリオだという事前情報があったので、ロールしやすい継続キャラ……と思ったらこの子になりました。
私の生存継続キャラ、男キャラばかりだったので……非常に困りました。
しかもその内ロールしやすい作家男子はキャンペーン中なので、ロストするわけにもいかないし……とかなり悩みました。
悩んだ末に、この男の娘系YouTuberにする事にしました。
Day1「囚人のジレンマ」
目覚めると手術室にいた梓の前には医者がいる、というところから始まりますが……マジでクトゥルフのお医者さんって身構えちゃうよね。
戦々恐々としながらも「おしゃべりしよう」という医者と会話をしますが、こちらはビビり散らかしているので、上手く話せませんでした……反省。
アイスブレイクのつもりか、医者は梓に『囚人のジレンマ』の話を振ってきます。
共犯関係にある囚人A・Bがそれぞれ、黙秘をするか自白をするかで刑期が決まるという話ですね。
梓は、黙秘を選びました。
この子、ぶりっ子なだけで根はとてもいい子なのでね。
囚人同士の関係性もあるでしょうが、共犯を行うような人を売るような子ではないので……。
(あと、普通に異質な状況で囚人のジレンマ、自白、黙秘、刑期なんて言われたら怖くて下手なこと言えないよね)
あ、でも梓の良いところは、医者に常に「お医者さんはどうなの?」って聞いたことかも。
自然とそういう事が聞ける社交性素晴らしい。
医者の考えとかもそこで理解できたし。
……しかし余談ですが、この冒頭のダイスロールで、80ある技能判定がことごとく90台(ファンブル寸前)ばかりだったのはマジで勘弁してほしかった。
Day2「テセウスの船」
次の日、医者とのおしゃべりの時間に振られた話のネタは『テセウスの船』の話。
ある、テセウスという船があった時に、パーツを全て別のものに変えてもその後の船は本当に『テセウスの船』と言えるのか? という問題です。
梓は、パーツが分かっていてもそれは『テセウス』という名前をもつのなら、パーツが変わっても同じ『テセウス』という船だと答えました。
医者に同じ問いを返すと、記憶を共有しているならそれは、同じ船だろうと彼も言いました。
でも、プレイヤーである私は船に記憶はあるんやろうか?と一瞬思ったんですが、『記憶』と『名前』が意味するものが違っても概念的には同じなのかも、とも思いました。
その船が『テセウス』であるという証明がある事が大事だと思ったので。
医者が消えた後の自由行動のタイミングで、前日に見れなかった台の上を調べられたことで、『船』と『工具』という繋がりから(あぁ……そういう事ね……)ってなりました。
手術室にトンカチなどの工具って正直、不穏過ぎますが??
Day3「臓器くじ」
翌日、再び医者がやって来て臓器くじの話をします。
くじで当たった健康な人間一人の命を奪って、臓器を必要としている患者に提供し複数人を救う、という話。
医者はやはり梓にそれについてどう思うかを問うわけです。
梓はしばらく考えて悩んだ後、自分が選ばれて殺されてしまうのは嫌だし怖いけれど、自分がそれで救われる側ならありがたい話だろうなぁ、と答えます。
で、自分がもしくじに当たってしまったらきっと、怖いけど臓器を提供するだろうなぁと言います。
このように医者から投げかけられる問いによって、少しずつ背景を想像していきますが、初日から話をしている少年のためなんだとしたらそれもいいかな、と思ってしまいました。
少年が可愛いんだ。
エンディング
そしてラスト。
真実を知った梓の出した結論は、知り合った少年のためなら、自分は作りモノの新しい身体で生きていくことを選びました。
KP的にはもっと悩むのでは、と思ったそうなのですが梓は即決でしたね。
2日目に少年と多めに会話のロールをして、お互いに元気になったらまた会おうね!と約束していたこともあると思います。
少年のためには、別に自分の身体はいいかな~って感じでした。
だって、新しい身体も以前と変わらず可愛いし、キュートだし、いっか。みたいな。
それよりも梓が気になったのは「少年は僕の身体でいいの?」ってところで。
だって僕、男の子にしては可愛いよ?大丈夫?みたいな心配をしてて。
医者に「あの子にちゃんと説明できるの?」「ちゃんと意見聞いた?」「嫌だって言われたらどうするの?」みたいに質問攻めしてて、心配するとこそこ??ってなりました。
(KPも苦笑してた)
最後KPが投げやりに「私は大丈夫だよ!可愛くなっていいじゃないか!」みたいに投げやりロールしてたのが印象的でしたんね……。
(ウザ絡みムーブしすぎた感)
医者と梓は、息子が元気になったら「三人でご飯でも食べに行こう!」「何でも欲しいもの買ってあげるから!」って約束をします。
梓が医者に「じゃあ20万円くらいの配信機材買って!」って言ってたのは流石に草だった。
新しいパトロンを見つけるんじゃない。
最後の方、梓も医者をパパ呼びしてたし、全てを知った瞬間の気の抜け方がやばい。
全体の感想
……という訳で、ほぼ一本道シナリオだったわけですが、無事に後味の良いエンディングで終えることが出来ました。
鏡を見て「うん、やっぱり僕って可愛い!」ってにっこりする梓は流石だなと。
まぁでも振り返ってみると、探索者あずずで、よかったなぁ~って言うのが私の素直な感想でしたね。
ラストシリアスになりすぎなくて良かったのと、社交性が高いので楽しそうに少年と会話してるのが微笑ましかった。
医者の追い詰められて微妙に狂っているロールプレイをされていたので、医者との会話パートは少な目だったのですが(それが逆に良かったけど)
難しい話を勝手にして、いきなり去っていく医者の事を「またお医者さん行っちゃったなぁ」ってぼやいてたあずずが、最後に「あの子とはちゃんと話すんだぞ!」って念押しするのが個人的には中々好きでした。
終わりに
という訳で、セッションの感想をつらつらと書いてみました。
今回は急なお願いに嫌な顔せずにKPを務めてくれた照屋さんに多大な感謝をこめつつ。
(最後のハチャメチャなロールは正直すまんかったと思っている)
素敵なシナリオを遊ばせて頂けたことは、シナリオ作者様やTRPGツール製作者様、TRPG制作者様などおかげであると胸に刻んで。
この辺で感想を終えさせていただこうと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?