子供。
姉が新しい命を授かった。
そして月日は流れ、ついにお家にきた。
新しいもの好きの彼女らは当たり前のように
食いつく。
普通は祝福するんだろうが、私はしない。
なぜなら嫌いな人だから。
彼女のわがままには散々付き合ってきた。
買い物も手伝いも何もかも。
ドタキャンだってされてきた。
嫌な顔ひとつせず見逃してきた。
人の心がないと言われても仕方がない。
それほど嫌いなのだ。
イヤミを言われ、陰口、悪口、暴言を言われ。
今まで散々耐えてきた。
反抗すれば母親に怒られるから。
私に味方なんて居なかった。
ネットにもリアルにも助けを求めることが出来ず結局、自分に当たるしかなかった。
自分に当たり、それすらも怒られる。
涙を流すことすら出来なかった。
まるで人の心を失ったただのお人形さんみたいに。
久々に泣いたのはこの執筆中。
なんの涙かは分からない。
泣いたのは一瞬だけだったけど、
その間だけは素直になれた気がした。
私が子供なのは知ってる。
しぬほどかまちょなのも知ってる。
寂しがり屋なのも知ってる。
だから嫉妬する。
大人にならなきゃなんて分かってる。
だけど自分を見られないって辛いんだよ。
私だって誰かの子供。