八木栞さんとの「キッカケ」
2025年1月27日(月)
つばきファクトリーの八木栞さんが、グループ、およびハロー!プロジェクトから卒業することが発表された。
八木栞さん、あるいはつばきファクトリーのファンの多くは、活動期間3年半という短さでの卒業に驚いていたものの、その卒業理由についてはおおむね納得しているような印象を受けた。
私自身もその一人である。
思い返せばこの3年半、楽しいことしかなく、ふと、そんな3年半を何かに残してみたくなった。
こういうものは残せるうちに書いておいた方が良い。
熱が冷める、その前に。
出会い
Hello! Project 2021 Summer Sapphire & Ruby
八木栞さんとの出会いは2021年7月24日(土)
Hello! Project 2021 Summer Sapphire & Ruby
名古屋国際会議場センチュリーホールでのお披露目であった。
私はそもそも「新メンバー」というものにあまり興味がなかった。
ダンスや歌の経験が浅いメンバーが悪戦苦闘したり、時には泣いたりしながら成長していく、その過程を見るのが、苦手なのである。
モーニング娘。は「ASAYAN」というオーディション番組からスタートしているため、それがハロプロの醍醐味だろう!と言われればそうなのだが、
私はどうも苦手なタイプであった。
モーニング娘。12期は加入当初から4人とも好きで応援していたが、それでもYouTubeにアップされているレッスン動画等はあまり見ることはなく、ライブで披露するパフォーマンスを見て応援する、というスタンスであった。
それは正直今でも変わっていなくて、新メンバーのレッスン動画を見るとなったら、かなり、体力が必要である。
共感性羞恥心に近いものがあるのかもしれない。
当時の私は、モーニング娘。とBEYOOOOONDSをメインに応援しており
Juice=Juiceとつばきファクトリーに新メンバーが加入していたことは知っていたが、名前も顔も把握しておらず、ハロコンで挨拶するよーという程度の認識しかなかった。
そのため、途中のMCで7人がステージに上がってあいさつしたのを見ても、
真っ白な服を着てみんな可愛いね、という感想を抱くも、それ以上もそれ以下もなかった。
ここで何かキッカケがあって「八木栞さんのファンになった!」と言えれば綺麗なのだが、残念ながらそんなことはない。
「新メンバーだー。がんばれー」くらいのぬるっとした気持ちで拍手を送っていた。
転換点
スカパー!への加入
転換点は「ソロフェス!」である。
コロナ禍の中でもハロプロは積極的にライブ活動を行っていたが、
その一環で、2020年に「ソロフェス!」を行い、2021年も「ソロフェス!2」を開催することとなった。
「ソロフェス!」とは、メンバー1人1人がセルフプロデュースでソロパフォーマンスを披露する番組であり、スカパー!で放送されるというもの。
ハロプロメンバー全員がソロ歌唱ということで、約5時間にも及ぶ長尺番組であった。
2020年はBlu-rayだけ購入したが、内容があまりにも良かったため、今度は放送から見たいと、2021年8月2日(月)に、スカパー!へ加入した。
行くぜ!つばきファクトリー
当時、スカパー!に加入していると、2つのハロプロの番組を見ることができた。
それが「アンジュルムのハロプロTOKYO散歩」と「行くぜ!つばきファクトリー」である。
どうせスカパー!に加入しているならと、何の気なしに見てみたのだが、
これが大きな転換点となる。
私が初めて見た「行くぜ!つばきファクトリー」(以下、行くつば)の放送は8月23日(月)の「#3 山岸にドッキリ(前編)」である。
正直この企画自体はそんなに好きではなかった(笑)
ドッキリ企画がそこまで好きではないというのもあるが、メンバーのことを知らないからこそ、もっと普通の企画が良いなと思ったのを覚えている。
#1と#2で新メンバーをフィーチャーした企画は終えていたので、今思うと的外れな感想だとは理解しているが、なんだかなと消化不良になったのだ。
ただその中で、新メンバー4人の顔と名前をなんとなく把握し、
「応援するなら八木さんと福田さんかな」となっていた。
八木さんは加入時から髪の毛をバッサリ切っており、単純に可愛かったのと、福田さんは同じ九州出身で親近感を抱いたからという理由であった。
ここではまだ、明確な「推し」には至っていない。
なんせメンバーカラーも知らないのである。
(この頃には既にメンバーカラー発表動画も上がっているのだが、それを認識すらしていないレベルであった)
「ソロフェス!2」は無事に放送が終わったのだが、
推しである野中美希さんがMVPを獲得し、ご褒美企画を再びスカパー!で行うことが決まった。
スカパー!を解約せずにいたのも、ひとつの転換点と言える。
引っ掛かりのあった立川公演
9月5日(日)、立川で行われたハロコンの千秋楽。Sapphire公演でのMCのこと、いつものように新メンバー7人がステージに立ち、1人ずつ挨拶をした。MCの譜久村さんに指名されて「心境・意気込み」を離すことになったのが八木栞さんであった。
「座右の銘である「志ある者は竟に成る」を胸に一生懸命頑張る」といった話をしたときに、ハロメンには珍しく(!)頭の良い子だなと思ったのを覚えている。なかなかこんな座右の銘を言う子は居ないなぁと感心したものだ。
その後、譜久村さんから「つばきは皆お揃いの衣装を着たと思うのでその気持ちを575で」と無茶ぶりを受けた。
お、どうする八木さんと思ったが、少し考えたものの「先輩と、お揃いの衣装、嬉しいな」と無難ではあるがきっちり返したのである。これには正直拍手喝采だった。緊張もするだろうし、台本にないことを切り返せるほどの経験も度胸もないだろうに、バットに当てた八木さんに感動した。
推すと決めた理由
そして迎えた9月27日(月)の行くつば「#5 12人で初めてのカラオケ」。
これはメンバー12人が好きな曲をカラオケで歌うというシンプルな企画である。ハロプロ以外の曲を歌うメンバーを観られるなんて!とまったり鑑賞していた。
そんな中、八木栞さんが「創聖のアクエリオン」を歌い出したのは流石に笑ったし、その歌唱力に度肝を抜かれた。
なんだこの人、めちゃめちゃ歌うまいな!?
こんなかわいい顔してこんな歌上手いの…?
予想していなかった高音の伸びに目を見開いた。
新メンバーですよね?加入してまだ間もないですよね?え、こんなに綺麗なんですか?何かやってたんでしたっけ?経験者??と一人興奮した。
(繰り返すが、メンバーのプロフィールもロクに読んでおらず、声楽経験者というのを知ったのはもっとずっと後のこと。オーディション動画で「ふわり、恋時計」を初めて見た日には椅子から転げ落ちるほどの衝撃だった。)
なんだこの子、めっちゃ凄いな。
つばきは新人がみんな上手いし、先輩にも良い刺激になるなと思っていた。
そして忘れもしない、私が八木栞さんを推すと決めた瞬間がやってくる。
それは、河西結心さんがaikoの「カブトムシ」を披露した時だった。
緊張しながらも綺麗な高音で歌い上げる河西さんを、メンバーみんなが拍手して「うまいね」「すごいね」と声をかけるシーン。
この時の八木栞さんの拍手が可愛くて推しになったのである。
もしこの文章を読んでいる人の中で、行くつば#5を録画している人がいたら、ぜひ見返してみてほしい。
ポェーっとした表情で、ワーっと優しそうに拍手する八木栞さんがそこに居る。
その姿が可愛くて、推すと決めたのだ。
何を言っているんだと言われるかもしれないが、
掛け値なしの事実である。
振り返ると、私が野中美希さんのファンになった理由も似たようなもので、キッカケは2016年の春ツアー初日であった。
私は当時のモーニング娘。では鞘師里保さんを応援していたが、2015年をもって卒業し、その後初めての単独ツアーで、誰を応援しようかと悩んでいた。
開演前まで誰のサイリウムを振れば良いのか決まらず、とりあえず気になった人の色を都度変えれば良いか。DD的なスタンスで。とぬるい気持ちでいた。
幕が上がると、ステージ上手に座っている人物が見えた。
ん?あれは誰だ?と目を凝らすもよく見えない。
「One・Two・Three(updated)」が始まり、鞘師さんの歌割が引き継がれているのにファンがどよめくのを尻目に、あれは誰だ?と気になる私。
漸くそれが野中さんだと分かった。
え?ちぇる?ちぇる??どしたん??
気付いた私は1人パニックである。
怪我したん?体調悪い?大丈夫?これはサイリウム付けなきゃ!と爆速でサイリウムの色を紫に変えた。
その瞬間から私はちぇる推しであり、早10年が経とうとしている。
そう、ちぇるを推した理由は「座っていたから」である。
何を言っているんだと言われるかもしれないが、
掛け値なしの事実である(2回目)。
推しにハマるキッカケは人それぞれだと思うが、
私と同じ理由だよという人はぜひ教えてほしい。。。
そんなわけで、ゆるーい八木栞さんの拍手を見て、私は彼女のファンになった。しかもその日はハロコンの物販撮影のオフショットも放送され、一緒に撮影していた河西結心に対ししかもその日はスカパー!アイドルフェスのオフショットも放送され、リハーサルの様子を一緒に見ていた河西結心に対し「感動がすごいのか、乾燥がすごいのか…うまいこといった(拍手)」というコメントを残し、結心ちゃんを困惑させる一面を見せていた。※20:47訂正
好きになる理由しかない(?)
ちなみにこの放送は友人とLINEで実況しながら見ていたのだが
「これは雪さん好きですよ絶対」とまで言われている。
ある意味、推すべくして推す人に出逢ったのかもしれない。