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Valorant Champions Tour 2022 Masters1:OpTic GamingのBind防衛
NAの地域予選を2位で通過し、現在開催中のMasters1 Reykjavík を勝ち進んでいるOpTic GamingのBindの防衛について、観戦し調べた情報をまとめました。KRÜ戦を中心に、同じ構成を用いた他マッチについても触れていきます。
まとめるにあたり、RIB.gg VLR.gg Valorant Japan公式放送を参考にさせて頂きました。
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まずOpTicの構成を見ていきます。
索敵エージェントのスカイ、レイズ。オペレーター運用が強力なセンチネルのチェンバー。コントローラーは進行妨害に長けたブリムストーン、ヴァイパーです。
OpTicはパッチ4.04の調整からアストラをブリムに変更し、以降全10戦中6戦でBindをBANされ他4戦を全勝しています。Bindはコントローラー、イニシエーターの優先度が高く、アビリティーを使ったエリアの取りあいに攻守ともに長けたレイズの採用も多いので、オペレーターを活かせるジェット、チェンバーが出しにくいのが難点ですが、Opticは世界屈指のオペ使いのyayがチェンバーで1ピックのプレッシャーを与え続けます。
このオペレーターの圧力とトラップとの相性がよく、トラップを破壊することが難しくなる為、その影響をラウンド通して持続させやすく、ほぼ毎ラウンドAショートに置かれる攻めのヴァイパー壁に対してもその効果を発揮します。
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対するKRÜ Esportsの構成はスカイ、セージ、ヴァイパー、レイズ、ブリム。
ヴァイパーの弱体化が入ってからもBindでよく使われている構成で、攻めではスティムビーコンの加速が活きる場面も多いです。ヴァイパーブリムによるAサイト設置後の解除遅延が強力で、昨年のZETA対NORTHEPTIONでのAstell選手のBサイトからAサイトへのプラント空爆もこの構成で用いられた戦術です。主にレイズ、スカイのアビリティーとヴァイパーのスモークを使いつつどこを攻めるか決め、セージ以外4人のウルトも活かしてサイトへの進行と設置を狙います。
NAではThe Guardもこの構成を使っていますが、OpTicは3/26に対戦し13-4と大差で勝っています。
OpTic防衛の概要
今回、8-4で防衛を折り返したOpTicの初期配置は全体を通してほぼ一貫していました。レイズ、ブリムストーンをA側シャワー寄り、スカイ、ヴァイパーをBの前目に配置して、情報に応じて主にチェンバーがローテーションをします。KRÜはAshortに数をかけて、sageの壁を利用した設置を狙うラウンドが多かったですが、その対処をレイズ、ブリムのダメージアビリティーが担っており設置前に有利を取ろうとチーム全体で動きます。
Ashortへの進行にはBとの挟み込みを絡めた遅延、Bへの進行は情報を取りつつ早めに削り、サイトに入れさせないことを狙っているようでした。
攻め側のKRÜは広く詰め待ちをしつつレイズ、スカイがアクションを起こしてから本命サイトに向かう配置と、速攻を織り交ぜてOpTicの詰めに牽制をしていました。
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ピストルラウンド
OpTicはチェンバーのみでAを守り、他4人でBサイトを固めました。1-4配置は昨年OpTicのメンバーがEnvyとして活動していた頃から他の構成でも多用していて、チェンバーを採用してからはA側にチェンバーを配置し、A攻めには1ピックして離脱、B攻めには人数を活かして交戦をしていきます。
ここからスティムビーコン2つで4人で一気に裏を取るような動きも100クレジットで加速スティムを買える時期はしていましたが、スティムの値上がりもあってかこの時はスモーク3つとゴーストのバイでした。
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B挟みに対してブリムが更に挟み返せる位置を取り、Bにアクションが来たタイミングで窓部屋入口にスモークを使用、窓部屋に入られてもトラップとポイズンオーブで更に遅延を入れられるようになっています。(ミニマップを元に予想した配置なのでポイズンオーブは位置が大きくずれているかもしれません。)
KRÜはヴァイパーをAに残しBlongを4人でpushした為、同数での交戦が起き、OpTicもスネークバイトを使い応戦しましたが、1対2の不利交換でAにTPローテーションされ、チェンバーも挟み込まれてのキルトレードで落ち、2対3の状態で設置。ここまででOpTicの遅延に付き合わず、エリアも取らせなかったKRÜがそのままラウンドを取りました。
KRÜの構成を活かしたAshortからのセージ壁設置はエリアを広げられず挟み込まれてしまうと辛くなります。OpTicの配置と動きに対する対抗策として有効なように感じました。
スティムビーコンが強い。
OpTicが序盤よく見せた配置です。ヴァイパーがスカイのポジション入りを補助します。OpTicはヴァイパー壁等のスモーク際での交戦、情報取りを狙うことがよくあり、この配置でもスカイが音を聞きつつタイミングを見てピークし情報を取ります。窓部屋に2人いることでAサイトへの速攻に素早く寄れる状況が作れています。Ashortトラップは、ブラストパックを使ったレイズの速攻に対してもスローフィールドをばらまき効果的なラウンドがありました。
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他マッチも通してOpTicがサイトに入られる前に細かく交戦を起こしていくバリエーションとして、
1 yay単独での1pick(自由度高)
2 スモーク類を活かした前詰め(主に窓部屋、シャワー)
3 Bを少数で守る際の、ガーデン配置オフアングル
4 チェンバートラップを活かし、シャワー、Bロングに人数をかけての交戦
などがあります。KRÜ戦ではその対処に縛られたVictorも、他のマッチではポジションを変え、削りあいに参加していました。
Bindは今大会では一度しかピックさせてもらえていないマップですが、ロワーファイナル、グランドファイナルではBO5なのでBindも見られるかもしれません。ZETAもKRÜに近い構成ですが、もしBindが観られるならお互いどう動くでしょうか、楽しみです。