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障害のあるわたしが障害者の結婚について考えてみた①

初めての結婚相談

 あるとき、聴覚障害の方が相談にみえた。
 最近は、ビデオ電話が発達して、聴覚障害の人がわざわざ事務所に出向かなくても、相談が可能になってきた。
 でも、やはり年配の方には苦手意識があるようで、こうして事務所で話を聞くときもある。

あ!!そうそう、
わたしは手話ができるのです!!
手が不自由だけど。

 聴覚障害者のご夫婦のご相談、50代の息子さん(独身・健聴)の将来が心配なご様子。来所はお父様。(会話は手話で)
 知り合いに聴覚障害の子がいるので、まだ独身だったら連絡してほしい、という内容だ。

ん??
息子さん、聞こえますよね??
聴覚障害の女性でもいいんですか??

、、とうっかり聞いてしまった。(手話で)
普通に聞いたら実に失礼な質問かもしれないが、障害当事者としては、そこはとても大切なとこなのだ。

そう!わたしこそ、『子供が欲しいから』とフラれた女なのだ!!

 その方は、『息子は手話が少しできる』『先方さんから娘さんいなくなったらさみしいかな』など、とても気にしておられて、相手に対するあふれでる優しさに、こっちが結婚したくなってしまったくらいだ。←お父さんと。

 じっくり話を聞いたつもりだったけど、次の日になって、大事なことを確認するのを忘れたことに気付いたわたし。。。。そう!息子さん本人のはどう思ってるの???そもそもこんな話になってるって知ってるの???

 健聴(聞こえる人)なんだし、健聴者と結婚したいんじゃないの??
もしかしたら、親が知らないだけでもう彼女がいるのかもしれないし。

 もう50代ってことは。何度も恋愛したに違いない。(知らんけど)
そしてわたしが訳のわからない理由のせいでフラれたように、『わたし、聴覚障害の親の面倒見れない!』的な理由で、意味もなくフラれてきて、恋愛に臆病になっているのかもしれない。(知らんけど)

それなのに、、、
それなのにだ。(もはやため息しか出ない。)

久しぶりに、聴覚障害者の『見えない壁』を見た。

初心に返れ、ということかな。

誰も傷つかず、誰もが幸せになるようなゴールへ向かえますように。



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説田
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