美術館で、時を超えた「推し活」を ~私が美術館に行く理由
「オトナの美術研究会」の月イチお題note企画、 #私が美術館に行く理由 が楽しそうなので、参加させていただきます!
改めて考えると、文系インドア派なワタクシにとって美術館に行くのはわりと自然で、理由ってなんだろ? と、すぐには思いつきませんでした……
……が!
あったあった。美術館に行かなければならない理由が、ありましたよ。
◆「推し」に会いたい
それは、「あの子に会うため」です。
世界一美しい(個人比)猫、班猫ちゃん。
世界一どきどきな初恋中(個人比)の、深雪ちゃん。
世界一おいしそうな(個人比)、卯花墻ちゃん。
世界一宇宙を感じる(個人比)、曜変天目ちゃん。
世界一かっこいい(個人比)、長次郎エグザイル。
世界一いのちを感じる(個人比)動植綵絵ーズ。
世界一アイドル(あくまでも個人的な感想ですごめんなさい)な、マリアちゃん。
世界一(しつこい)以下略
みんな、美術館に行かないと会えないではありませんか。「推し」のあの子が出ていると聞けば、美術館に行かざるを得ないではありませんか。
美術館に行く理由は、ま、推し活ですね(キリッ
行けば、新たな世界一ちゃんに出会えるかもしれませんし(浮気者ぉぉ)
美術館にはことかかない国の、美術館には困らないエリアに住んでいる以上、その恩恵を存分に享受しないともったいない。人生もったいない。
(それぞれの「推し」については、「この絵ここが好き」などで、場を改めて暑苦しく語りたいと思います)
帰る前に、推しのグッズをゲットするのも忘れてはなりません。
最近のミュージアムショップは、グッズの充実ぶりがすさまじく、どこまで人の財布を軽くさせたいんだひどいじゃないか!!! と、心の叫びが駄々洩れです。
◆ありがとう、また一つ、君のことを知れたよ
美術館に作品が収まるレベルの作家さまのお作品は、このうえない教科書でもあります。
構図、色のさし方、筆のタッチ、切り取る一瞬、画面の大きさの生かし方、質感、組み立てる物語……
残念ながら家に帰るまでに忘れてしまうことも多いですが(写真記憶が欲しい)、ナマで見て初めて心に叩き込まれる学びが膨大にあります。
自分で描くときだけでなく、フツーに仕事をするうえでも、ものの見方や情報の伝え方、取捨選択のしかたなど、なんとなく絵に学んだことが生かされる場面があるように感じます。
日本にあって、何度も会いに行ける作品も、毎回違う発見があり、毎回違う感動があります。
見れば見るほど、以前は気づかなかったことに気づける喜び……やあ。また会えたね。ありがとう、またひとつ君のことが知れたよ…(え、キモい? ま否定はできない)
◆時空を超えた一期一会
「今年はあれもこれも来日するから美術館通いが忙しい!」
「あの子が出てるなら毎週通うしかない!」
「時間がないけど近くに来たからあの子にだけ会って行こう!」
「またいつか、あの子に会えるかな」
あの子を手に入れたいなんて、そんなことは思わない。あの子はプロに大切にされるべき存在だから。
きっと会えるのは一生で今このときだけ。そんな作品もたくさんあります。
私にとっては一期一会。でも、あの子はきっと、この先何十年、何百年、何千年と、世界のどこかで誰かに光を与え続ける。
きっと、誰かの「推し」でありつづける。
遠い昔の誰かが、遠い未来の誰かが、あの子をみて、ワタクシと同じ感動を味わうのです。
美術館って、時空を超えて「好き」と「推し」を共有できる、すごい場所なんですよ……だからもう、行くしかないのです。
そして「推し」のあの子が、いつまでも誰かの「推し」でいられるよう、大切に守られる世界が続くよう、心から祈ります。
#アート #美術館 #アート好きとつながりたい #私が美術館に行く理由