国の修学支援制度って?~どんな制度なの~4第Ⅳ区分って何?
こんにちは。
雪花です。
令和6年度から、給付奨学金に新たな区分「第Ⅳ区分」が仲間入りします。
どんな制度内容になるのかをお話ししようと思います。
前回までのおさらい
国の修学支援新制度とは
◎国の修学支援新制度は給付奨学金と授業料等の減免制度は1セット
◎給付奨学金の金額や授業料等の減免額は採用された区分(レベル)と
進学する学校によって違っている
◎受けられる支援区分(レベル)は3つ(第Ⅰ区分・第Ⅱ区分・第Ⅲ区分)
令和6年度より、この支援区分(レベル)に新たに「第Ⅳ区分」が追加されます。
第Ⅳ区分の支援内容はどんなものなのでしょうか。
この新たな第Ⅳ区分について文科省のHPでは・・・
『授業料等減免と給付型奨学金をセットで行う「高等教育の修学支援新制度」について、子育て支援の観点から、多子世帯の中間層に支援対象を拡大します。あわせて、理工農系の中間層にも対象を拡大します。
現行制度では、世帯年収380万円程度までを対象としていますが、新たに世帯年収600万円程度までを支援対象に拡大します。』
と記載がありました。
ここからは私の見解になるので、参考程度にお読みいただければと思います。(内容については文科省のHPを参照)
第Ⅳ区分の内容を細かく見てみると・・・
【対象の条件】
・多子世帯タイプ:扶養する子の数が3人以上である世帯
・理工農系タイプ:授与する学位の分野に理学・工学・農学が
含まれていること
【授業料等の減免額について】
・多子世帯タイプ:上限の1/4程度減免
・理工農系タイプ:文系との授業料差額分を減免
※人文・社会科学系との授業料に差が生じていることに着目し、
私立の学校を対象に支援
というような内容でした。(文科省HP参照)
ここで注意していただきたいのは、収入金額の基準はあくまでも目安であることです。
新たな支援区分では「600万円程度」と記載されていますが、600万円を超えていないから制度を受けられるというわけではありません。
気になる方は、シミュレーションを活用したり、実際に申し込みをして審査を受けてみてください。
また、「多子世帯」タイプと「理工農系」タイプでは、どちらに該当するのかで支援内容が変わりますが、両方当てはまる場合「多子世帯」タイプが優先されるようなので、
「子供も3人以上いて、理工学系に進学する予定だよ!」
というご家庭の場合は、採用になれば「多子世帯」タイプの支援を受けるということになります。
両方該当するから、両方の支援を受けられるというわけではありませんので、注意してください。
この制度ですが、新入生だけではなく現役大学生、現役専門学生も対象になります。
来年の4月から申し込みがスタートしますので、進学を予定しているご家庭も含め気になる方は学校の先生にも相談をしてみてはいかがでしょうか。
次回は給付奨学金と貸与奨学金を両方とも利用したい場合についてお話します。