裏アカ特定サービスがシビュラシステムの走りっぽくていいね

NewsPicksでこんな記事を見ました。

結局実現することは「就活生の裏アカも採用を考えるときに考慮に入れる」っていうことです。

この「就活生の裏アカも採用を考えるときに考慮に入れる」ということの凄さは、
ある人の人間性を見るときに、
特定の一時点(面接)のアピール力だけではなく、
生きてきた人生の時間という期間の生態も考慮に入れられる

ということだと思っています。

まぁある程度は仕事ができるということと、アピールがうまいというのは相関性があると思います。
ただ、「似たような人が多いからアピールして目立った人に採用あーげる!」って言う殿様っぽい感じが現状な気がします。というか面接してて自分もこんな表現はしませんが、実態はこんな感じですし。

ただアピール力による人間判定はある程度デメリットがあります。
それはアピール者の言葉と普段アピール者の周りにいる人の評価と異なることが良くも悪くもあるということです

具体的には次のようなデメリットです
・アピールがそんなうまくないけど優秀な人を見抜きにくい
・短時間のプレゼンなので、言って伝える内容が限られる、というか定型の鋳型に流し込むくらいしかできない
・アピール者の経験の重みが重み通りに伝わらないことが往々にしてある

そりゃあよく言われますが、1時間やそこらでその人なんてわからないですからね。

ではどうすればわかるかといえば、その人がどのように生きてきたか、考えてきたかを見る必要があります。

その積み重ねは日々の生活の中で出てきます。時間もかかることも多いですし、目立たないものかもしれません。

大変そうですが、その人が評価されるべき部分、その人が評価されたいと思っている部分、そこを出して初めて人間性の評価に必要なものが俎上に乗るんですよね。

やってることは中国の信頼スコアとかと同じです。日々の生活が評価されるという点で。

何だったら生活を評価し続ける1つの最終地点としてはPSYCHO-PASSのシビュラシステムがあります。裏アカ特定はそれのハシリっぽいものだと考えています。

評価される、採点されるというのは監視社会っぽくて悪い面だけ挙げられますが、見てもらわないといい部分も見てもらえないんです。

なので今回のニュースは見てうおぉってなりました。
おしまい。


補足なんですが、私は以下の点に関しては考慮していないということを断っておきます。
・「プライバシーがー」「プライベートくらい好き勝手やっていいだろ」
・AIによるディストピア出現
理由はAI登場前も可視化しないだけでヤマカンでやってきたし、見たくなかったけど存在した現実が可視化されただけで別にAIでビジネスは変わっても実態は大きく変わらないと思うからです。

まぁ裏アカ特定なんてやってることは探偵業なのでいい印象を持たれないでしょう。ただ、採用は人に人件費を投下する投資として考えられます。投資対象の価値を見えやすい部分だけでなく、見えにくいけれど見なければいけない部分をコストをかけて見るというのは言うほど的外れなことじゃないと思うんですよね。

裏アカ見たところで採用担当者も馬鹿みたいにそれだけ見るってわけじゃなく、「裏アカくらいつくるよね、はっちゃけるよね」って差し引いて見るでしょうし。見る観点を追加してくれるだけなイメージです。


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