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第五回本公演を終えて

終わった芝居についてゴチャゴチャ述べるのが好きではないので、演出意図とか作品に関する系は一切書きません。すごく低レベルな話です。


劇団 セツコの豪遊 主宰たる私は、

本公演の動員を増やすためにひとり芝居を始めた…つもりが、ここ最近、ひとり芝居の方が人気になりつつあり。。贅沢な話ですが、不本意でした、すこし。
でも、もしやと、思い当たるフシがあり。。

おそらく私は、他人に対してすぐ諦めがちなのです。「いいよいいよ」が口癖で。
そもそも、あまり期待もしない。万が一期待して裏切られた時に、本当に手がつけられないほどキレ散らかしてしまうので。。(ナイフを振り回したりはしないけど)

それがひとり芝居だと、相手(役者の自分)が逃げられない(幽体離脱でもしない限りは)のをいいことに、安心して演出をつけまくることができるので。たしかに、完成度が高いかは別として、「妥協してない感」は強くなる。。。

で!前置きが長くなりましたが、今回の本公演は、「自分以外の人間をちゃんと巻き込んで、妥協せずやり切る」というのが個人的課題でした。
劇団立ち上げてはや八年。いまさらすぎる課題。

で、めちゃめちゃ理想的な形で達成できました。

古典戯曲って、読めば読むほど新しい発見があるので、稽古場で台本と向き合うんじゃなく、とっとと台詞叩き込んで、風呂入ってる間とか皿洗ってるときとかそういう日常のなかで、あーでもないこーでもないと考え続けるのが大切だと思ってて。

でも、それを、

わざわざ言いたくない。なぜなら恥ずかしいから。自分が演劇バカみたいで。笑
それに、嫌々やるんだったらやってほしくない。。
「やらされてる」のは、観客が観たらすぐわかってしまうから…

とか思ってたら、

共演者二人の方が私より台詞覚えるの早いし。笑

あるときなんて、

私「YouTubeで、フランス語版の上演映像観ちゃった!言葉わかんなくても面白いね〜」
倉里晴「あ!それ観ました!」
私「(絶句)」

またあるときなんて、

私「(本番二日目の朝)ちょっと冒頭のパントマイム変えたくて…」
わか「おはようございます〜こんなんでどうかしら(さらっ)」
私「(絶句)」

もう絶句の連続で。

当然ながら、そういう役者さんたちの芝居はアラが出にくいので、フィードバックのネタを見つけるのに苦心しました。
毎稽古毎稽古、やりたいことに集中させていただき、本当に幸せでした。

スタッフさんもしかり。

照明 江藤雲々さんも、音響 タイ人さんも、私の唐突なオーダーに臨機応変に対応して、さらに受付まで手伝ってくださり(これは自主的ではなく、やらせてしまった。。だって、人が増えたらそのぶん中止のリスクが増えるから…本当に申し訳ないとは、思ってましたよ。ビリーブ ミー。)

そんなこんなで、
「自分以外の人間をちゃんと巻き込んで、妥協せずやり切る」という個人的課題は、
「いい人たちが勝手に巻き込まれてくれ、いつの間にかやり終わってた」みたいな形で達成(?)されたのでありました。

毎回違うトラブルが発生するコワイ戯曲を、心強すきる座組で乗り越えられ、
今後もお芝居を続けていく自信が持てました。

以上、低レベルな話でした。

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