見出し画像

建売住宅の風呂が寒かったので床下から対策をした

僕の家は2020年築の建売住宅のなのですが、冬になるといつも風呂や洗面所が寒くて、一度浴室乾燥機で温めてからでなければ風呂や洗面所を利用したくないくらいでした。

DIYで風呂の下の隙間風を防止していったところ、風呂や洗面所の寒さが和らぎました。

今回はやったことを紹介します。

冬に寒かった理由

一言で言うと「浴室の床下が隙間だらけで外の空気が入り放題だったから」です。

僕の家の断熱は、いわゆる「床断熱」という方式で、床の裏に断熱材を取り付けており、床下部分は外の空気を通風させるようになっています。

ですが一般的に浴室は、他の床面とフラットにするために「床」を省略して床下部分も含めて取り付けられています。そのままだと寒いので、浴室部分だけは「基礎断熱」という方法をとり、床ではなく、基礎の周りに断熱材を取り付けることで外の冷気や熱気を遮断する方式が多く用いられているようです。

僕の家の浴室も「基礎断熱」となっており、基礎の内側部分には断熱材が取り付けられていましたが、外からの空気が入り放題な施工になっていたため寒さを遮断できていませんでした。

ピンクの部分の中が、浴室床下
浴室床下。グラスウール断熱材が付いている

内側に断熱材が付いていることからも分かる通り、ここは外ではなく室内です。冬はこの部分もある程度暖かくなっているのが理想的です。

ユニットバスと壁の間は塞がれていないので、浴室の床下と浴室の天井裏は繋がった空間らしいです。ここに冷気が入り込むと家中に冷気が回り込む可能性もあるようです。

やったこと

通気パッキンを塞ぐ

浴室部分の基礎パッキンが「通気パッキン」でしたのでまずはそれを塞ぎました。

浴室床下の断熱材をめくり、基礎パッキンをみる

通気パッキンは空気を通す目的のものなので、ここから外の空気がどんどん入ってきます。

浴室の床下に侵入し「防蟻フォーム」という、防蟻効果のある発泡ウレタンフォームを用いてパッキン部分から外の空気が入ってこないように塞ぎました。

一度「外側」から発泡ウレタンフォームを使ってパッキンを塞ぐことを試みましたが、かなり難しくて失敗したのでおすすめしません。浴室床下側から塞ぐのが一番良いと思います。

人通口を塞ぐ

洗面所の床下から浴室の床下に入れるように基礎部分には人が通れるように作られていました。

しかしその部分には断熱材が垂らされているだけで密閉されておらず、外の空気(洗面所床下の空気)がどんどん入ってくる状態でした。

浴室床下と洗面所床下の境目(人通口)

ここに「気密シート」を貼り、外からの空気の流入を防止しました。

この部分は定期的な防蟻処理や点検のときには外して点検することになるので、つけ外しできるようになっていることが望ましいようです。

スタイロフォームなどで塞ぐ例を見かけることが多い気がします。ですが、僕の家では一応断熱材は付いているので、ひとまずは断熱材は増設せず気流を塞ぐことを目的に施工が手軽そうな気密シートの取り付けをしました。

2023/04/13追記
気密シートだと温度差による結露の恐れがありそうなので、透湿防水シートのように湿度を外側に逃がすことのできる素材で塞ぐほうが良いかもしれません。

基礎の水抜き穴を塞ぐ

浴室床下の基礎に「水抜き穴」と呼ばれる穴が空いていました。ここの穴はシロアリの侵入経路になるらしいので、防蟻フォームで塞ぎました。

(施工部分の写真を撮り忘れてしまいました)

基礎断熱をしっかりすることで床下にも暖かさや適度な湿気がうまれるので、冬でもシロアリにとって活動しやすい環境になるようです。そこに対して水抜き穴から簡単に侵入してきたシロアリがどんどん活動してしまうと、床断熱の床下よりも深刻なことになりやすそうです。

結果

外気が暖かくなった要因もあるかもしれませんが、この施工をしたその日の夜から浴室や洗面所の冷え込みが緩和されたような体感です。

これは、浴室の天井裏に設置した温度計で計測した温度のグラフです。対策前は16.5度まで冷え込んでいましたが、対策後は冷え込みが緩和されている様子です。(外気が暖かくなった要因もあるかもしれません)

今回塞いだ隙間はかなりの面積だと思うので、家を暖かくしたいと思っている人にとって、このリカバリは効果が実感しやすいリカバリになるのではないでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!