「ブリ大根」という料理名の謎
ブリ大根。
この料理名を初めて聞いたときの、なんとも言えない
違和感の正体を解き明かしたくて筆を執りました。
まず料理名として、ご飯、パン、麺を使ったものを思い浮かべてみましょう。
カレーライス、チキンライス、鮭ご飯、栗ご飯
クリームパン、メロンパン
にしん蕎麦、月見うどん、豚骨ラーメン
どれも「炭水化物は後ろに出てくる」ことが
分かります。
ライスカレーのような例外もありますが、あまり使いませんね。
炭水化物以外では、
麻婆豆腐、肉豆腐、麻婆ナス、ストロベリーヨーグルト
のように
<味、風味の強いもの> → <味は薄く、食感が良いもの>
と、炭水化物に近い性質のものが後ろとなる傾向があるようです。
つまりこれらの流れから推測するに、
ブリ大根はブリをおかず、あるいは、ブリをソースにして
大根の食感を楽しむ料理ということになります。
この例が特殊なのは、
煮込んだ大根が、この種のものの中では例外的に味が濃い
ことでしょう。
つまり違和感の正体は
「えっ大根が炭水化物ポジションとるの?」
っていうところです。
「鶏ごぼう」なんかも、味の強弱や量の関係が微妙なせいか、
少し強引さを感じます。
更に「鶏ごぼう炊き込みご飯」になると
弱者の下に更に弱いものが従うという
社会の縮図が見えて感動的です。
本当です。