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最新「港のサーカスへようこそ!」創作にまつわる要素いろいろ。②
(この記事は①〜③の3部構成です)
助成金をとって文化事業を行う、ということ。
「港のサーカスへようこそ!」は、公益財団法人が募集する助成金に応募し、書類とプレゼンで選んでいただいた事業です。
助成金は、もちろんとてもありがたいものです。
チケット収入とスポンサー収入だけで実施に十分な収益をあげられる舞台は、極めて少ないのが現状ですから。
なぜ単独で収支を合わせるのが難しいかというと、様々な理由がありますが、単純に舞台を実施するのはとてもお金がかかるから。
出演料、出演者やスタッフの旅費宿泊費、さまざまな舞台スタッフの人件費、外部業者(照明・音響・大道具など)への委託費、会場費、衣装費、
海外からアーティストやカンパニーを招聘する場合は国際旅費のほか、大きな美術や器具があれば国際輸送費、保険、
まぁ、これでもかというほどお金がかかります。
やり方次第ではありますが、最低限で実施する、という場合は出演人数を減らし、舞台装置を減らし、
ひとり舞台とか舞台美術一切ない潔い舞台は、この業界の人間であれば、「経費が少なくすむな…。」と、内容よりそちらに考えが至ってしまってちょっと情けなくなるものです(私だけ?)。
お金がかかれば、それだけチケット料金をアップし定員を増やしたくなるのも常。
しかし世の中、そうは問屋がおろしません。お金がかかるから料金を上げるのは、市場原理的に完全に間違いで、その失敗例は舞台芸術史に富士山より高く積み上がっているに違いありません。(私も痛い勉強をいっぱいしました)
瀬戸内サーカスファクトリーは現代サーカスという文化を育て日本から発信するため、アーティストをサポートし、スタッフを育てています。まだまだ若いジャンルなので、多くの方に知っていただくことが必要です。もし自分のnote記事を気に入っていただけたら、ぜひサポートをお願い申し上げます!