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第76番金倉寺「閉鎖」善根宿(まんだら)
善根宿を知っているだろうか。
善根宿とは、お遍路の長い歴史のなかで、お遍路さんへのお接待として始まった、お遍路さんを無料で泊めてあげる宿泊サービスだ。
お遍路さんは、道中のお寺の横にある通夜堂、お墓の横の通夜堂、民家の軒先や、橋の下、お地蔵様の小屋など、雨風を防ぐことができるところで、いわば野宿、キャンプして回っていたお遍路文化がある。
コロナ前( 2019年より前)に確認できた善根宿のいくつかが、どうなっているか現場を確認してきた。
善根宿まんだらは、2002年オープンして3年間で1000人も利用され、宿泊客のノートがとても充実していたそうだ。ネット上でも多く記載されていた。
善根宿のルールも厳格で、
連泊してはいけない。
飲酒してはいけない。
消灯は10時
だったそうだ。多くのお遍路さんに愛されていた善根宿であったことがわかる。
だがしかし、もう閉鎖して10年にもなるという、どういうところだったのか2024年11月に訪ねてみると、
10年後ほど前に、警察がくるような大事件があって、善根宿は閉鎖されたとのこと。
すだち庵でも、指名手配中の逃亡犯がお遍路をしていて、警察が来たことがあると聞いた。
善根宿まんだらに泊まってたところで警察が来たのだろうかと想像してしまう。
善根宿は、お遍路のお接待文化を継承する貴重な文化そのものであると考えるが、お遍路を傘に指名手配犯が混ざっていると、お接待をする側も警戒し善根宿の継続を躊躇してしまいます。
とても残念です。