千夜一夜
手の届かない三日月に
そっと梯子をかけるような
輝く南の十字星を
紅いロザリオにするような
夢の世界を君と二人
彷徨っていけたなら
そんなに幸せなことはあるだろうか
続く砂漠のその向こうに
オレンジの夕陽が沈むように
鯨歌う大洋の向こうから
真っ赤な朝陽が昇るように
ただ毎日を君と二人
歩み寄っていけたなら
こんなに幸せなことはあるだろうか
高い壁は砂の幻
ただ一言で崩れ去るだろう
遠い距離はただの影
ただ一歩で届くだろう
その勇気が僕にあるのなら
その笑顔が君にあるのなら
空を飛ぶことなんて容易い
宝石を砕くことなんて容易い
ダイヤモンドよりも鮮やかな
千の星空より煌びやかな
夢の世界を君と二人
彷徨っていけたなら
千年も一瞬も
ただ毎日を君と二人
歩いていけたなら
こんなに幸せなことはあるだろうか
あぁこんなにも星は輝いている
あぁ君は星のように輝いている
今日も明日も明後日も