イーサリアムクラシックとは!?なんぞや?
イーサリアム、クラシック!?♬
イーサリアムクラシックとイーサリアムってなにが違うの?
高速道路の料金の支払いで使えるの?(使えません)
イーサリアムクラシック(ETC)とイーサリアム(ETH)との違い
イーサリアムクラシックはスマートコントラクト(自動契約システム)というイーサリアムと同じ機能を持っている分散型のブロックチェーンです。
イーサリアムクラシックはイーサリアムは元々一つで、
TheDAO事件がきっかけで、二つに分かれました。なのでイーサリアムと特徴がよく似ています。
イーサリアムとの違いとして、
イーサリアムは「変化」し続けているのに対して、イーサリアムクラシックは元々のイーサリアムの思想を大切にしており、セキュリティ性が高く、ハッキングされにくい反面、拡張性を制限しています。
一方、イーサリアムは手数料のコストの削減や取引にかかる時間を短縮するために、2022年9月に大型のアップデート(Merge)を成功させるなどして、変化し続けています。
イーサリアムクラシックとイーサリアムは機能はよく似ていますが、
根本的な思想が違うので、時間が経過し開発が進むことで、違いが分かりやすく現れてくると思います。
イーサリアムクラシック(ETC)の特徴
THE DAO事件
イーサリアムクラシックは2016年6月に起きた「The DAO事件」がきっかけで誕生しました。
「The DAO」とは、自律分散型の投資組織で、イーサリアムチェーン上において分散型投資ファンドを構築することを目的としたプロジェクトです。
ベンチャー投資に関わる煩雑な手続きをスマートコントラクトを用いて解決できるとして当時、注目されていたプロジェクトです。
このThe DAOのセキュリティのバグを突かれたことが原因で約360万ETH(当時のレートで約50億円相当)が不正に流出しました。
この事件はイーサリアムだけではなく、仮想通貨全体に対してのセキュリティへの不信感に繋がるほどの大事件となり、
この事件への対応でイーサリアムの開発チーム内で意見が対立し、
結果としてハードフォーク(ハッカーによる不正送金が起こる前の状態に戻す)をすることになったのですが、
このハードフォークの対応に反対する意見側の人たちが古いクライアントソフトウェアを実行し続けたことで、
イーサリアムクラッシックが誕生しました。
スマートコントラクト
イーサリアムクラシックの一番の特徴はスマートコントラクトです。
スマートコントラクトは「コントラクト(契約)の自動化」という意味です。
スマートコントラクトがあれば、契約や決済の取引を人の手を介さずにすべて自動で行えるので、決済時の時間短縮、人の手による不正の防止、さらに仲介者が不用になるので、人件費のコストを大幅に削減することができます。
イメージとしては、自動販売機が分かりやすいかと思います。
お金を入れたら自動的に決済が完了し、商品とお釣りが出てきます。
そして、スマートコントラクトはブロックチェーン上で動いているので、
分散性が保持できているブロックチェーン上であれば第三者が契約などの情報を書き換えたり、過去の情報を改ざんすることはできない強固なセキュリティ面があります。
DApps
Dapps(分散型アプリ)とは、スマートコントラクトの技術を活用することで実現できるアプリケーション。
Dappsには、SNS、ゲーム、エンターテイメント、生産性向上ツールなど、様々な種類のアプリがあり、次世代のソフトウェアとして注目を集めている。
ブロックチェーン技術を活用して、わたしたち(ユーザー)のデータや個人情報を企業や行政などの手に渡らないようにするという特徴があり、
ビットコインとアルトコインが分散型マネーであるように、
Dappsは分散型(非中央集権型)のアプリです。
現状はDeFi(分散型金融)サービスが主流。
まとめ イーサリアムクラシック(ETC)について
・イーサリアムクラシックは元々のイーサリアムの思想を大切にしており、セキュリティ性も高く、ハッキングもされにくいがその反面、拡張性を制限している。
イーサリアムは手数料のコスト削減、取引にかかる時間を短縮するために、
2022年9月に大型のアップデート(Merge)を成功させるなどして、
変化し続けている。
・イーサリアムクラシックとイーサリアムは元々一つの暗号通貨だったが、TheDAO事件をきっかけに2つに分かれた。
・イーサリアムクラシック(ETC)は高速道路の料金決済では使えない。