旅先でコミュニケーションを駆使する。上級者向けの外交旅。【コミュニケーション術】

※この記事は過去にブログにアップしたものです。この度、noteで文章販売企画をスタートした記念により改めてこちらに貼り付けました。→https://setoseira.site/post-913-913.html

有料記事ではより細かく日常で使えるコミュニケーションのハウツーをご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。


今回の記事は、私の旅のスタイルをご紹介しようと思う。というのも、人に話せば話す程私の旅のスタイルはコミュニケーションを駆使している。というわけで、私のようなその地域に寄りそう旅をしたいという人や普段のコミュニケーションについて悩んでる人も是非参考にしてほしい。


・旅の楽しみ方は、受け身か、能動的に動くかで全然見える世界が違う。

これは、旅に限った話ではない。そもそも人生というものの話は全てそうなのだが、基本的には人の思考は受け身か能動的かそのどちらかに寄っている。もちろん、自身の好きなスタイルを突き進んで欲しいと思うのだが、今回は全てあくまでも私のスタイルというのを基準に話しを進めさせてもらおう。

旅先でよく思う事があるのだが、旅先に行ったら何か刺激が降ってくると思い込んでいる人が多すぎやしないか、と思う。

もちろん、そもそもが自分の普段いる日常とは掛け離れた地に来ているのだから、刺激が一切ないなんて事はほとんどないのだが、それにしたって自分から楽しむ事を掴みにいかないとはなんとも勿体無い気がする。

先日、旅の最中、私が「こっちに行ったら何があるのかな」程度の好奇心で道を歩いていると、明らかに後ろからカップルが「あの人こっちにすすんだから、何かあるに違いない」というサブテキストが見え見えで付いて来た。それ自体は構わないのだが、私の辿り着いた先は単なる先端で、海沿いに出ただけだった。個人的には海辺に腰掛けながら山で摘んできたびわが食べられれば充分だったので大満足だったのだが、後ろから付いて来たカップルがこんな会話をし始めた。


「なんだよ、なんもねーよこっち!」

「えーまた戻るのー?ほら、だから違うっていったじゃん!!」


私はこの2人を見てなんだかとても悲しい気持ちになってしまった。私が楽しいと思っているポイントで明らかな不満を言われた事ももちろんそうなのだが、その場所に誰の目から見ても何かものすごいものが待ち受けてないと楽しめないという事実に悲しさを覚えたのだ。

世の中を生きていてもそうだが、疑問や好奇心、物事に関する発見や驚き、興味といったものは偶然現れる場合ももちろんある。しかし、私はそれはその人自身がどれだけ日常にアンテナを張っているか、というところだと思う。何に対しても意見がない人、なぜか日常が面白くないと感じてしまう人は私はあまりに受け身に生きている事が原因だと思う。

ちなみにこれが、悪いとか悪くないとかそういう話しをしているのではない。その事に不満を唱えるとしたら、自身のアンテナ不足だという話だ。

ちなみに私はこんな話しをしているくらいなので、ガツガツの肉食系女な旅をしている。基本的には自分で楽しさを掴みにいくし、私だからこそできる旅、というスタイルを貫いている。


・旅のコンセプト

皆さんは旅をする際にコンセプト、というのを持って旅をしているだろうか。私は旅をする時に2つだけ決めている事がある。


・流れるように旅をする事

・積極的に変幻する事


どういうことかというと、まず、1つ目の流れるように旅をする事とは予定を決めすぎず、その場その場で流されていくという事。予め、自分の絶対に行きたい場所というところだけを決めておき、その他のことはあまり決めないようにしている。例えば、今回の旅で言うと、私が事前に決めた事というのは4つくらい絶対に見たい作品をチェック。あとは、猫が見れればいいや、そんな程度。ひどい時には宿すらとらない場合もある。

この旅を成功させるには、まず現地で出会った人におすすめの場所をとにかく聞く事。着いたら、近くに売店があれば入って、ペットボトルを買いがてら店の人に話しかける。自論だと、観光雑誌に載っている情報は広告料金を払って載せてもらっているし、ネットで調べてトップに出てくるような情報もそんな観光雑誌を参考に行った口コミが多い。その土地の美味しいもの、おすすめな場所は地元の人が1番詳しいに決まっていると思っているので積極的に話しかけに行くのだ。そして紹介されたり教えてもらった場所を目的地に進んで行く。時にはそのポイントに同行させてもらうこともある。

2つ目の積極的に変幻するという事なのだが、これは少し難易度が高いかもしれない。要は、いかにしてその土地に住んでいる人に溶け込めるかというコミュニケーション力が試される。私は普段女優業をやっている事もあり、コミュニケーション力にはだいぶ大きな自信がある。私の過去旅先であった事を紹介すると、どうしてもその地域で獲れた新鮮な魚が食べたくて、漁師をやっているという聞いた家を訪ねて行き、朝獲りたての魚の朝食をその家の皆さんと一緒に囲って食べさせて貰った事がある。また、ある時は、食料に困った(日本の小さな島に行くと食料調達方法がなくて食料難に陥る事がある)時は、畑をやっている方にお野菜をおすそ分けして貰ったり、住んでる人に今晩のおかずをわけて貰ったりしてた。いかに、その土地の人の空気の中に溶け込めるか。いかに変幻して、その土地の人に迎え入れて貰えるか。そんな事を考えながら、私は旅をしている。


・旅のコミュニケーション術アドバイス

そんな事を私が言ったからと言って、ぐいぐい人に迫りに行ってはいけない。あくまでもコミュニケーション技術が必要だ。私という人物像について少し説明すると、私は実は普段からかなり人から話しかけられやすい。街を歩けば様々なジャンルの人によく声をかけられ、東京の新宿なんかではたまたま同じ店で買い物をしていた女の子とそのまま夕飯を食べに行った事がある程だ。しかし、そんな私だが、実は当の本人の深層心理は、引きこもり気質な為そんなにコミュニケーションが好きというわけではないのだ。人によっては、私の事を誰にでも良い顔をする八方美人だという言方をする人もいるが是非真似できるものなら真似をしてみせてほしい。あくまでも技術だし、私だからこそできる強みだ。

人から話しかけられやすいというポイントとしては、以下の条件を満たすと話しかけられる。


・歩くスピードを普通からゆっくりめにする事。

・けして、スマホや音楽を聴くなどながらで歩かない事。

・表情は、あくまでも普通だが人から見られている意識をする事。

・目が合った時に逸らすのではなく、少し驚いた顔をして瞬きをする。


この4点を守れば、まず話しかけられる。私は素がこれに近い要素を持っているので日常からかなり話しかけられやすい(わざとじゃないよ)。

そして、次に自分から話しかけに行く場合だが(都会ナンパの人とかにもアドバイス講座開きたい本当)これにもポイントがある。いくつかパターンがあるのだが、先ず旅先では明らかに旅行者であるという格好をする事。ただし、けして表情が分かりづらいサングラスをかけたり、アクセサリーをじゃらじゃら付けすぎたりしない方がいい。万人受けする格好である事がかなり重要だ。人は基本的に、自身の理解を超えた所にいる人や得体のしれない人に対してに警戒心を持つ。見た目は100%気遣った方がいい。

そして、話しかける人の選び方だが、明らかに急いでいたり忙しい人でない人に声をかけるべきだろう。ここまでは、本当に渋谷や新宿にいるナンパのハウツー本に書かれている事と対して変わらないし、誰もが思いつく内容だと思う。(ナンパトークもそのうち是非文章化したいと思っている)

そしてここからが特に声を大にして言いたいのだが、話しかける際にこちらが主導権を握った会話の展開を絶対にしない事。これが最も重要となってくる。

旅先で話しかける際に、先ず必要なのは相手を観察する事。例えばだが、「〇〇したいんですけど、〇〇してくれませんか!?」といきなり話しかけたとして、言われた側はどう思うだろうか。「なんて図々しいやつだ」と間違いなく思うだろう。全く知らない人とお話をする際、こちらが不安なように相手も不安だ。その為、いきなり話しかけるのではなく、先ずは相手を観察する。その観察するポイントはその人の今刻んでいるリズムだ。ゆっくりなのか、早いのかというその人自身が持っているリズム感。人と喋る際に1番警戒されないコツは、相手と全く同じボリュームで、相手と同じスピードで会話をし、相手と同じ語尾で会話を締めくくり、相手と同じ行動をする事。心理学でもミラーリング、と言われる技法だが、人は自分と似ているものに対して警戒心が解かれやすい。話しかける場合、相手のリズムをなんとなく掴んでから、一気に話題を振るのではなく最初に一言だけ「あの、すみません」とお声がけをする。そこで相手から返ってきた言葉から得られた情報に沿って相手の特徴をねじ込ませた言葉を紡いでいく。それによって、初対面でも相手の懐に入る事が可能となるのだ。一度入ってしまえば、あとはそのまま相手に身を任せれば打ち解ける事ができる。

厳密に言うと、様々な方法があるのだがここではこんなコミュニケーションのとり方のアドバイスをさせて頂こう。

あくまでも自己責任で行って頂きたいのと、無理やり相手に話しかけたりはしないで欲しいのだが、コミュニケーション術が付くと旅でまた違った世界が見えるのでぜひ積極的におすすめしたい。


・コンプレックスを強みに変える。

私は、今でこそ人にガンガンと話しかけるというスタイルで旅をしているが、そもそもコミュニケーションそのものがかなり音痴だ。過去を振り返ってみても失敗だらけだし、現在もなお、好きな相手に対してなんなら盛大に空回りを100%する。そんな不器用すぎる自分に嫌気がさす事が多いのだが、役者業から学んだ事や心理学の本を読んで学んだ事を技術として実行している。それだけの話だ。

あまりにも気弱すぎる性格ゆえに、大都会を歩けば変な人にあまりにも声をかけられた挙句振り切れない事も多々あり本当に悩んだ事もある。私の友人に言わせてみれば、隙がありすぎるお前が悪いという言葉は耳にタコが出来るほど言われた。

そんな私だからこそ、なぜ声をかけられやすいのかとか、私ならどうやって声かけられたら怖くないかなどをありとあらゆる方向から分析し、なぜか知らない人に声をかける事に抵抗がなくなってしまった今だ。

話しかけられやすいタイプなら、それを活かして相手から情報を貰って世界を広げればいい。

人の懐に入りやすい性格なら、それを使って交渉術として何かを交渉する際に活用すればいい。

そんな思いがきっかけだった。無意識にやっていた事を分析して、明確にするだけで何がどう作用していたのか分かりやすくて旅に活かせるようなったと思う。個人的な話だが、役者としての表現も一段階すすめたと思うし何より生きるのが楽しくなった。

是非皆さんも、せっかくの旅、コミュニケーションでより豊かなものにしてみませんか?

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