物々交換から見る、命の物差し
「画家は作品を食料と交換して、なんとか暮らしていた」
先日訪れた美術館で見た画家の経歴が妙に心に残った。
絵を描くことに命をかけた画家の絵の値段とはいくらくらいだろうか。野菜と交換していた時期は長かったが、その後、画家の絵は売れるようになった。
対価交換を通して、私たちは何を手にしているのかなぁ。
ふと思い立って、とあるコミュニティで物々交換アクセサリーをしてみた。
【アクセサリー1つ】と【おすすめの食品1つ】の物々交換。
庭で育てた野菜でもいいし、土地のお菓子でも何でもいい。私は今回の企画用にデザインを起こした。お相手の好きなモノを伺ってそこからイメージして染めてつくる。
これが何が出るかわからなくて、とても面白い!
桜餅専門店がつくる3日炊いたあずきを使った桜餅。
おとうふ屋さんのおとうふキットセット。
お茶屋さんのお茶2種類。
香港在住の方からは一体なにが…!
みなさん、自分が自信を持ったものとの交換を申し出てくれる。
いつから桜餅はアクセサリーより価格が低くなったんだろう。
縄文時代、どんぐりと石を使ったネックレスは同等の価値だったのではないだろうか。
送るものを探すのにわくわくすると言ってもらえる。
そのたったひとつの贈り物で私は何日も命を繋ぐ。
もちろん、実質的な物プラスで得られる自分の価値、相手の価値を設計しているわけだけど、ここから何が見えてくるかとても楽しみ。
人が決めたことではない、自分の物差しで価値をはかるとは。
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身に纏う喜びだけでなく、心の装いとしての装心具ブランド「ソワ」を営んでいます。
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