7 失せ物探し
先週投稿した記事にフォローとコメントいただきました(^^)
ありがとうごさいました。励みになります。
易の面白さが伝わる記事を書いていきますので、読んでいただけると嬉しいです。周易、断易にはそれぞれの面白さがありますが、断易の教本作りをライフワークにして進んできましたので、断易の話が多くなると思います。
『断易ナビ』は『断易精蘊』(著:九鬼盛隆)の古法をわかりやすく学んでいただける教本です。勝負占に的を絞って解説しておりますので、通常の記事では違った分野の占例を少しずつ、『断易ナビ』の内容に触れながら解説していきたいと思います。
今回は『失せ物探し』です。
この「失せ物探し」という分野は、応期に関係することがたくさん学べます。
「待ち人がいつ来るか」
「出会いがいつあるか」にも繋がります。
Q:収納したと思える場所で「あの衣服」が見つからない。家の中には絶対にある。どこにあるのか。
衣服なので用神は「父母」爻です。
下の図は即日出た例です。
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擲銭311・210の順で
「水天需→巽為風」です。
動爻が日合で合住。止まっているので変爻なし。巽為風に変わろうとして変わらなかった卦です。
「爻の強さを覚えること」に意味があるので、用神の六親・空亡・冲合・墓絶など主要なことだけに「印(しるし)」を付けて解説しています。
「失せ物探し」では空亡が冲されたり、用神の支が日臨の支に剋されたりすることで物体の在処を教えてくるケースが多いです。日臨の支が用神を回頭剋、というパターンもあります。
応期の判断では「剋が早く、生はゆっくり」です。皿を割ることは一瞬で出来ますが、作るには時間がかかります。
忌神の支に剋が来て、物体(用神)の安全を確認できる、という場合もあります。
例では用神「父:巳火」が月冲の空亡。飛神に剋が無く、出透なし。一見、出なさそうな卦に見えますが、世爻が日生。
応爻の回頭剋も止まっています。
伏せている「父:巳火」に干渉している支は申の爻合。
合住の子水にも意味があるはず。卦身の酉金は世爻の申と共に日墓。
合が止まる、合が止まる…と卦を眺めていると、「午と冲」である、と気が付きます。時計を見るとお昼の12時。合は冲を待っていますので子水合を冲して日臨丑の剋。なんとなく出そうな予感。
用神巳火は空亡なので冲を待っている状態です。
爻冲は「亥」ですので、亥の方位のクローゼットを探すと見つかりました。
見つかるまでは気が付きませんでしたが、飛神の寅木は「木製の扉」を表していたらしいです。
用神が何の五行であっても、用神を挟んでいる爻(※用が三爻なら二爻と四爻)や、隣りの飛神、隣りの伏神など、用爻の近くにヒントがあります。
用神が木爻で「申金の爻に伏せている」なら、「金属」に関係する物の近くを徹底的に探せば出てきます。用爻の隣りの爻が木爻なら木製品など「木」に関係したものの近くで見つかります。
用神を生じる「元神の方位」で見つかる例もあります。
また、家の中にあるのか外にあるのか、わからない時は、内卦の三爻を門として四爻から外卦は外にある、というのが通例です。
確実に家の中にあるならば、目線より下か上かは爻位で見ます。
初爻が床、四爻から上が目線より上の位置です。
質問の仕方も結構重要で、「ベランダのある位置を午とします」など「あちら側」が示しやすいように工夫します。
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