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存在しないマルコヴィッチ


パンチラが なぜ、興奮するのか。

答えは簡単だ。
隠されているからだ。

恥の文化と言われる日本。
見えたらいけない部分をチラリと覗く。
そして、恥じらう乙女。

この世に星の数ほど性癖があれど、これは
人種の根本に根付くものと言っていいだろう。

隠されたら、暴きたくなる。


「マルコヴィッチの穴」という映画をご存知だろうか。
1999年のアメリカ映画で、監督はスパイク・ジョーンズ。

主人公は、ある日職場の壁に謎の穴を見つけ、そこに入ってみると なんと「俳優マルコヴィッチ
の頭の中」につながっていた!
彼になりきる事のできる穴は主人公を夢中にさせるが、次第に「こちら」からマルコヴィッチを操作できる事に気がつき…

という、ポップでダークなファンタジー映画だ。


あまり覚えていないが、ほんのりと面白かったような気がする。

だが、1つだけ印象的な部分があった。
今日はそれを伝えたくてこの文を書いている。


それは、DVDのメニュー画面だ。


当時私は、この映画をDVDで借りて見た。
知っている人は知っているだろう。
ほとんどのDVD映画のメニュー画面には、「特典映像」なるコンテンツがあるのだ。

その中身は、例えば製作秘話であったり、NG集であったりする。
(ちなみに私は特典映像がめちゃくちゃ好き)

そして、「マルコヴィッチの穴」のメニュー画面を見てほしい。



おー、普通にええ感じ…



ん?



なんもないわけないやん!



なにこの選択肢?
え、秘蔵映像??
NG集とかなんかな、



……押すか。






































本当に何も無かった…。




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