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岩手の若者に世界を広げるきっかけを_SETユース事業責任者が語る"最高の共育現場"への想い。
日本の豊かな未来づくりに向けて、
若者と地方にアプローチをしているNPO法人SET。
震災直後に陸前高田市から始まった活動は、
その後多くの若者と地域の方を巻き込み、現在岩手県中に広がっています。
広がるきっかけとなったのは、中高生向けキャリア教育事業から。
SETで初めて、陸前高田市以外の自治体である「岩手町」と正式に連携をし、ユース事業を手掛け始めました。
現在SETでは、ユース事業を推進する新たなメンバーを募集しています。
それに際し、事業責任者の上田が想いを綴りました。
ぜひ、ご覧ください。
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上田彩果
東京都町田市出身。立教大学文学部史学科卒。 NPO法人SET交流部県北エリア長 自家焙煎珈琲豆屋コーヒージャンキーウエダ マイプロジェクトアワード岩手県summit実行委員 2014年キャリア教育事業「町と僕らの未来開拓プロジェクト」立ち上げ。 2017年大学卒業と同時に岩手県陸前高田市広田町へ移住。2021年4月岩手県岩手郡岩手町に移住。 現在は、10代の居場所「いわてユースセンターミライト」を2023年に立ち上げ運営。県北エリアにて、関係人口創出や地域の担い手創出などのユースを対象とした事業を行なっている。
初めまして。
NPO法人SET中高生向けキャリア教育チームの上田彩果と申します。
私のチャレンジのルーツは東日本大震災の被災地、
岩手県陸前高田市広田町にあります。
2014年3月、当時大学2年生だった私は、仲間と一緒に陸前高田の中学生を対象に20歳の自分を描くワークショップを実施しました。
参加してくれた中学生9名は一人ひとり様々な将来の夢を語ってくれたのですが、一つだけ共通していたことがありました。
それは「人のために何かしたい」という想いです。
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東日本大震災があり、県外の方々や外国の方々、
自衛隊の方々などいろんな人たちに助けられて、
今自分がいるということを知っているからこそ彼らが抱いた想い。
彼らの想いを形にすることは、彼らの可能性を広げることになるし、
教師を目指していた私自身の可能性を広げることにもなる。
そう確信し、2014年4月、
私は、町と自分の未来を切り拓いていく活動
「高田と僕らの未来開拓プロジェクト」を、
陸前高田の中高生5名と県外の大学生5名で立ち上げました。
それから8年間が経った今、ご縁が繋がり、
陸前高田から車で2時間半の岩手町で、
変わらず「最高の共育現場をつくる」挑戦を続けています。
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活動自治体も広がっている。
10年前の私は、目の前の高校生のためになろうと一生懸命になる、
スキルも経験も何もない、ただの大学生でした。
でも、振り返って一つ誇りに思うことは、
何ができるかわからないけど、
それでも「一歩踏み出した」ということです。
違和感にまっすぐ向き合い、
心がわくわくする方へ、がむしゃらに走りました。
一歩踏み出して、行動し始めてみると、
・うんうんと話を聞いてくれる人がいました
・違和感はそのまま大切にした方がいいと背中を押してくれた人がいました
・がんばれと応援してくれた人がいました
・私を信じひたすら待ってくれた人がいました
・めちゃくちゃかっこよく生きる人を繋いでくれた人がいました
・活動資金を提供してくれた人がいました
・武器(スキル)をくれた人がいました
・一緒に泣いて喜んでくれた人がいました
少子高齢化や若者の流出がすすむ小さな田舎町で、
教育の活動を続けることは、簡単なことではありません。
正直、金銭的、体力的、メンタル的にもきついことばかりです。
「もう無理だ、やめよう」
と諦めそうになったこともこれまで何度もありますが、
たくさんの愛を注いでもらったおかげで、今もしぶとく続けています。
そして、そんな自分自身を好きになることができました。
今度は、私の番だと思っています。
この町の若者にとっての、そんな人になりたいです。
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自分の人生を生きたいと願った時、
なんでもチャレンジできる環境と良い大人に出会うことができれば、
世界が広がって人生がより面白くなる。
そして、行動し始めれば、この世界を、
今生きている社会をより良くできる、自分ならできる、そう信じられる。
まだ世界を知らない若者が、世界に目を向けて動く、
その可能性を私は信じています。
これを読んでくれているあなたも、です。
「一歩踏み出したい」と願うあなたと一緒にチャレンジしたい。
「若者の"やってみたい"」と「情熱」で、岩手町から”最高の共育現場”をつくりませんか?
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以上、ユース事業責任者の上田からのメッセージでした。
現在SETでは、ユース事業を共に推進する仲間を募集中です!
興味のある方はぜひこちらをご覧ください!