問いをもって挑んだら起きたこと。
とあるトークイベント参加前に友人と食事を楽しんだ。
彼女と話すと毎回、何かしら刺激を受ける。
夢に向かってパワフルに動いている話には刺激を受けるし、やりたいことに対して中途半端にいることをわたし自身、気づいていたはずなのに言語化できてなかったことをズバリ言い当ててくれる。だから彼女と話すとシャキッと目が冷める思いがする。
泡のドリンクと共に美味しい料理を味わいつつ、たった1時間ばかりではあったけどその日、彼女からとっても良い言葉を聞くことができた。
どんな話だったのかはここでは伏せるけど、友人の話を聞いてひとつ、問いが浮かんだ。
この問いの意味。
私にとって「本」は人生でなくてはならないもの。
書くことでお金をいただくようになったいま、”書く”を通じて「本」に関して何かしたい。
その思いで書店取材や本の感想を発信するなどしている。
だけど、まだ足りない。
ほかにも何かできるんじゃない?
そう思っていたところでの友人の話しであり、問いだった。
思春期や社会人になってから、それから結婚すると同居の姑との関係。その時々で悩みは絶えなかった。
悩みがあるとわたしは人に相談する前にまず、本に助けを求めてきた。そして何度も本に助けられてきた。
本には強い力があると思っているし、その良さを伝えたいと思って活動してるのだけど、これでいいんだろうかと思い始めていた。
そこで発生した「問い」だ。
頭の中がその問いでいっぱいになったところでタイムアップ。
イベント時間が迫ってきた。
問いを抱えつつ、私たちは会場へ向かった。
今回参加したのは、スタートアップカフェ大阪で開催された、書籍編集者 伊皿子りり子さんのトークイベント。
好き嫌いがハッキリしていると話す、りり子さん。人生の折々で「本」から大きな影響を受けたお話から、りり子さんって熱量高い人だなと思いながらメモする手が止まらなかった。
イベント終盤。メモする筆圧が一段と高まる話になった。
聞いた途端、「この話って、さっき私が出した問いにつながるんじゃ?」
と思い、メモした部分をさらに赤丸で囲んだ。
このイベント1時間前に「本」に関して私に何ができるだろうって問いを立てた。
そして、りり子さんの話を聞いて「何をするか」を考えてモヤモヤするよりも先に、「瀬田かおるが発信してる本なら」と信頼してもらえることを目指して活動していくのもありだなと思えた。
りり子さんが話していた『自信の根拠は自身』と言えるように自分に自信がもてるように。
それにしても、いくつになっても自分にOKって出せないものだな。
50歳になったのに悩んでばかりでブレブレのわたしの人生。
ブレブレだけど、私の中心にずっと居座ってきたものが「本」であり、それだけはブレない不思議。「本」は私自身であって、そんな私のことが自信につながっている。
本とか映画でもそうだけど、いい作品ほど「考えたい」衝動に駆られる。
今回のイベントもそうだった。
とてもXの140文字だけでは語れなかったほど、「考えたい」イベントだった。