ファーストアルバム「いちじく」解剖作業vol.4
こんにちは。
シンガーソングライターのSETAです。
本日は、「いちじく」の四曲目に収録されている「サンデー」の制作秘話です。どんな曲?と思われた方は是非こちらで視聴の上お読みください。
この曲、かなり「暗い曲だね」といわれる率が高いんですが本人的には「え、そうかな」と思うほど当たり前のことを曲にした…………つもりなんです。笑
元になっているのは「聖書」です。
厳密に言うと聖書でなくても良くて、人が宗教に求める「死」への恐怖の軽減だったり死後の世界の救いではなく、極めて現実的といいますか。
当たり前のことを歌ってみたつもりでいます。
「生まれてしまえば 生きねばならない
生まれてしまえば 死なねばならない
死んでしまえば灰にならなくては
生きてきた全てを返さなければ」
といった風に、「そりゃそうよねー」と分かってはいても言葉にするのは躊躇いたくなる、そんな歌詞からスタートさせました。
不思議なもので、考えれば考えるほど
誕生と死はこの世界にありふれたもので
生きたいとも死にたいとも頼んだ覚えはないのに
生まれた瞬間に決定事項になる。
そりゃないぜー、と思いたくなる。
この無力感、気だるさ…って、日曜日と重なるなぁと思いました。なんだか、テキパキできなくてグダグダしていたくて、なのに夜がやってくると「あー、1日無駄にしちゃったなー」という後悔。経験したことある方、いるのではないでしょうか?
それでも、また次の朝がやってきて
忙しく働いたり過ごしたりしているうちに
あっという間に日曜日はやってくる。
途方も無い繰り返し
永遠に続くようにさえ思われる日々…
なのに、きっちりと最後は終わるんだと感じる焦り。
ですが、その繰り返しのサイクルの中で
人は少しずつ成長していくし変化していきます。
それは、「最近味の濃いものを食べれなくなったなぁ…」とか「朝早く起きれるようになったなぁ…」とか、そんなニュアンスに似ています。
だから、もしかすると
30代になった未来のわたしは
違った視点で曲を書くかもしれません。
25歳現時点でのわたしは
ひとまず、現実主義なので「サンデー」のような曲を書きましたが、もしかすると超ファンタジー主義になっているかもしれません。笑
そういった未来への含みも込めて
最後は「生まれてしまえば ルルルルルルルル…」
としているわけです。
その「ルルルルルルルル…」の部分にはもちろん聴いた方がそれぞれの未来を当てはめてもらえたらいいなと思っております。
余談ですが、職業作詞家の方々は
ありふれた言葉をほかの言葉に置き換えるのが大変上手です。例えば「好き」を「好き」というのではなく、「あなたの熱を探している」とか( これは今思いつきですが )。そんな風に言葉の数を横にも縦にも伸ばすスペシャリストだなぁ、、、と感動することが多いのですが、職業作詞家ではない私は、向き合いたくない事をストレートに言ってしまってもいいなぁ。と思いました。
よって、この曲は
正直、作詞としてのファンタジーを無視した
厳しめソングに仕上がっております。
それこそ、落ち込んだ時に聴いてもいいし
わたしは時々大事な仕事の前日に聴いて
自分を鼓舞したりしています。
ええ、わたしはドMですから。笑
気になった方はぜひ
ダウンロードしてフルで聴いてください。
以上!ファーストアルバム「いちじく」より「サンデー」の解剖作業でした!
SETA
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